阪神・西勇の完封勝利でマジックは3に!ディグプロ9月12日
虎のベテラン右腕が今季初の完封勝利を挙げ、チームのマジックを「3」に減らしました。
今回は、9月12日に行われた6試合を振り返っていきます。
※以下一部敬称略、試合順は開始時刻順、同時刻の場合はスポナビ野球速報の表示順に。
ヤクルト対広島戦
明治神宮野球場
18:00プレイボール
スコア ヤクルト2-1広島
スタメン
ヤクルト 広島
1 中 塩見泰 1 中 秋山翔
2 一 J.オスナ 2 右 野間
3 二 山田哲 3 二 小園海
4 三 村上宗 4 一 堂林
5 右 サンタナ 5 捕 坂倉
6 左 濱田 6 三 デビッドソン
7 捕 中村悠 7 左 田村俊
8 遊 長岡 8 遊 矢野
9 投 サイスニード 9 投 玉村
ヤクルトは中6日でサイスニード、広島は中10日で玉村が先発します。
ヤクルトは0-0で迎えた2回表、先発のサイスニード一死走者無しで迎えた坂倉にソロホームランを浴びてしまい、広島に先制点を献上します。
それでも、サイスニードはこれ以上の失点を許さず、7回1失点の力投でマウンドを降ります。
この好投が打線と呼応。1点ビハインドで迎えた3回裏、ヤクルトは死球とヒットで無死一、三塁のチャンスを作ります。ここで、3番・山田哲が併殺打を転がす間にランナーが1人還り、同点に追いつきます。
そして、二死走者無しで村上宗。玉村の8球目、アウトハイに逃げるスライダーを逆らわずに捉えると、打球はレフトスタンドに飛び込む勝ち越しのソロホームランに。
と、確かな手応えのある27号ソロで、ヤクルトが2-1と勝ち越しに成功します。
8回表は2番手・星が無失点で繋ぐと、9回は守護神・田口が登板。一死一、三塁のピンチを招いたものの、最後は坂倉を4-6-3の併殺に打ち取って試合終了。
ヤクルトが1点差で勝ち切りました。
なお、この試合で広島・田村俊がプロ初ヒットを記録しました。
勝利投手 サイスニード(7勝7敗)
敗戦投手 玉村昇悟(3勝1敗)
セーブ 田口麗斗(1勝3敗31S)
本塁打
広島:坂倉将吾12号ソロ
ヤクルト:村上宗隆27号ソロ
DeNA対中日戦
横浜スタジアム
18:00プレイボール
スコア DeNA1-3中日
スタメン
DeNA 中日
1 右 関根 1 中 岡林
2 中 蝦名 2 左 ブライト
3 左 佐野恵 3 遊 カリステ
4 二 牧 4 三 石川昂
5 三 宮﨑 5 一 宇佐見
6 遊 大和 6 右 細川成
7 捕 伊藤光 7 捕 木下拓
8 一 知野 8 二 龍空
9 投 大貫 9 投 涌井
DeNAは8月5日ぶり、中37日で大貫、中日は中6日で涌井が先発します。
中日先発の涌井は、DeNA打線相手に快投を披露。少しずつタイミングをずらしながら投げる二段モーションで相手を翻弄させ、5回一死までパーフェクトピッチングの完璧な立ち上がりを見せました。
5回に一死一、二塁のピンチを招いたものの、ここは伊藤光、知野を打ち取って無失点。6回も三者凡退に抑え、6回無失点の好投でマウンドを降ります。これがDeNA戦3試合目の先発だった涌井。
と、DeNAキラー襲名にかかります。
打線は0-0で迎えた6回表に二死一塁で石川昂を打席に回すと、若き主砲は初球をスイング。センター方向への飛球はフェンスを超え、先制のツーランとなりました。
さらに、9回には先頭のビシエドがレフトスタンドに飛び込む追撃のソロが飛び出し、0-3に。最終回でダメ押しに成功しました。
中日の3点リードで迎えた9回裏は、もちろん守護神・R.マルティネスが登板。一死三塁から佐野恵に今季初のタイムリーを浴び1点を返されてしまいましたが、牧と宮﨑を打ち取りゲームセット。
投打の噛み合った中日が勝利しました。
勝利投手 涌井秀章(5勝12敗)
敗戦投手 大貫晋一(3勝4敗)
セーブ R.マルティネス(3勝1敗31S)
本塁打
中日:石川昂弥13号ツーラン
ビシエド3号ソロ
阪神対巨人戦
阪神甲子園球場
18:00プレイボール
スコア 阪神1-0巨人
スタメン
阪神 巨人
1 中 近本 1 左 梶谷
2 二 中野 2 遊 門脇
3 右 森下翔 3 中 丸
4 一 大山 4 一 岡本和
5 三 佐藤輝 5 三 坂本勇人
6 左 ノイジー 6 捕 大城卓
7 捕 坂本誠 7 右 岡田悠
8 遊 木浪 8 二 吉川尚
9 投 西勇 9 投 横川
阪神、巨人共に中6日で西勇、横川が先発します。
阪神は0-0の2回裏に2本のヒットで一死一、三塁のチャンスを作ると、8番・木浪のタイムリーで1点を先制します。
この1点をもらった阪神先発の西勇は、今季1の奮投を見せます。
2、3回とランナーを出したものの、どちらも併殺打でピンチを迎えることなく無得点に封じた西勇。その後は、巨人打線を4、5、6、7、8回を1四球のみのノーヒットに抑え込みます。
8回終了時点での球数は101球。被安打も1本のみ、完封勝利を目指し西勇は9回のマウンドにも上がります。
大勢の阪神ファンに見守られながら最後を締めくくるマウンドに上がった西勇は、一死から山﨑伊の代打・秋広にヒットを許したものの、その後二死一塁で盗塁を試みた秋広の代走・重信を、坂本誠が刺したことによってゲームセット。
と、振り返った西勇でした。
阪神が9月負け無しの九連勝でマジックを「3」に減らしました。
勝利投手 西勇輝(7勝5敗)
敗戦投手 山﨑伊織(9勝4敗)
日本ハム対オリックス戦
ES CON FIELD HOKKIDO
18:00プレイボール
スコア 日本ハム1-8オリックス
スタメン
日本ハム オリックス
1 右 万波 1 右 佐野皓
2 中 五十幡 2 三 宗
3 三 清宮幸 3 中 中川圭
4 一 A.マルティネス 4 指 森友
5 左 松本剛 5 一 頓宮
6 指 王柏融 6 左 杉本
7 二 水野 7 二 安達
8 捕 古川裕 8 捕 若月
9 遊 奈良間 9 遊 紅林
投 ポンセ 投 東晃
日本ハムは中12日でポンセ、オリックスは中8日で東晃が先発します。
試合は両投手の白熱した投げ合いがあり、序盤3イニングスではヒットが1本しか出ない接戦となります。
均衡が破れたのは4回表。オリックスは死球とワイルドピッチで無死二塁のチャンスを作ると、3番・中川圭の捉えた打球はレフトへのタイムリーに。先制に成功すると、これを皮切りに杉本のタイムリー、安達のスクイズで2点を追加。0-3と日本ハムをリードします。
さらにオリックスは5回に中川圭のタイムリー、6回に安達のタイムリーで2点を加点すると、9回には森友にトドメのスリーランが飛び出しこれで8点目。打線がよく機能しました。
オリックス先発の東晃はこの強力援護の中5回までをパーフェクトに封じる完璧な投球を披露すると、6回に1点を失ったものの、日本ハム打線を7回被安打2、1失点に抑え込む力投。
と語った支配下2年目右腕でした。
1-8の7点リードで迎えた9回は山岡が登板。三者凡退に抑え、オリックスが11安打8得点で勝利しました。
勝利投手 東晃平(5勝)
敗戦投手 ポンセ(3勝5敗)
本塁打
オリックス:森友哉14号スリーラン
西武対ソフトバンク戦
ベルーナドーム
18:00プレイボール
スコア 西武4-8ソフトバンク
スタメン
西武 ソフトバンク
1 遊 源田 1 中 周東
2 二 外崎 2 二 三森
3 右 蛭間 3 指 柳田
4 一 マキノン 4 左 近藤健
5 指 中村剛 5 一 中村晃
6 三 佐藤龍 6 遊 今宮
7 左 ペイトン 7 右 柳町
8 捕 柘植 8 三 井上朋
9 中 西川愛 9 捕 甲斐
投 松本航 投 スチュワートJr.
西武、ソフトバンク共に中6日で松本航、スチュワートJr.が先発します。
ソフトバンクは初回から二死満塁のチャンスを作ると、今宮、柳町、井上朋の三者連続タイムリーによっていきなり4点を先制します。
しかし、ソフトバンク先発のスチュワートJr.は2回に犠牲フライによって1点を失うと、1-4で迎えた4回裏には二死満塁から西川愛、源田に二者連続タイムリーを浴びてしまい4-4の同点に追いつかれます。
その後は両チーム決め手を欠き、9回まででは決着が付かず。試合は延長戦へ突入します。
迎えた11回表でした。ソフトバンクは2四球で一死一、二塁と勝ち越しのチャンスを生み出すと、打席には近藤健。その5球目でした。西武の7番手・公文のストレートを弾き返すと、打球はフェンス直撃の勝ち越し2点タイムリーツーベースに。打った近藤健は
と、最後に4番としての役目を果たせたことに胸を撫で下ろしていました。
さらに今宮にも2点タイムリーが飛び出し、4-8と4点リードになったソフトバンクは11回裏に大津を起用。源田に四球を与えたものの無失点で締め、ソフトバンクが4時間49分の死闘を制しました。
勝利投手 津森宥紀(4勝4敗)
敗戦投手 公文克彦(1勝1敗)
ロッテ対楽天戦
ZOZOマリンスタジアム
18:00プレイボール
スコア ロッテ5-3楽天
スタメン
ロッテ 楽天
1 右 荻野 1 二 小深田大翔
2 遊 藤岡 2 遊 村林
3 二 中村奨吾 3 左 島内宏
4 指 ポランコ 4 指 浅村
5 左 角中 5 中 辰己
6 一 山口航 6 一 伊藤裕
7 捕 佐藤都 7 三 阿部寿
8 三 安田尚 8 右 小郷
9 中 藤原 9 捕 太田光
投 小島 投 則本
ロッテは中6日で小島、楽天は中13日で則本が先発します。
ロッテは初回の一死三塁のチャンスで中村奨吾が犠牲フライを打ち上げたことにより1点を先制しますが、3回表にロッテ先発の小島が同点タイムリーを浴びると、6回表には辰己のタイムリーなどで2点を勝ち越され、1-3とされてしまいます。
それでも、ロッテナインは誰も諦めていませんでした。2点ビハインドで迎えた7回裏、ロッテはエラーとバントヒットで二死一、三塁のチャンスを作ります。ここで、打席にはベテラン・荻野が入ります。すると、その初球。則本のフォークを掬い上げると打球はレフトのホームランラグーンに飛び込む逆転スリーランに。
と、荻野は振り返りました。
8回にも1点を追加し5-3としたロッテは、2点リードの9回に守護神・益田直が登板。楽天打線を三者凡退に退け、ロッテが荻野の一発で逆転勝利しました。
勝利投手 澤田圭佑(2勝)
敗戦投手 則本昂大(7勝6敗)
セーブ 益田直也(2勝4敗35S)
本塁打
ロッテ:荻野貴司1号スリーラン
順位表
パリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 オリックス 74-45- 4 M09
2位 ロッテ 61-56- 5 12.0
3位 ソフトバンク 62-60- 2 13.5
4位 楽天 59-62- 1 16.0
5位 西武 56-68- 1 20.5
6位 日本ハム 53-72- 1 24.0
セリーグ
順位 チーム名 勝利-敗戦-引分 G差
1位 阪神 78-44- 4 M03
2位 広島 68-58- 4 12.0
3位 DeNA 64-60- 3 15.0
4位 巨人 63-62- 2 16.5
5位 ヤクルト 51-74- 3 28.5
6位 中日 47-75- 4 31.0
まとめ
西勇選手、おめでとうございます。この完封は"アレ"を大きく手繰り寄せるものとなりましたね。約20年ぶりの快挙が近づいてきている中、この時期に最後まで投げてくれる投手がいると、チームとしてはとても心強いですよね。
この調子のまま阪神は、ファンが夢見る光景を実現することができるでしょうか。あと2日が正念場です。
最後までお読みいただきありがとうございました。