時代遅れの、アルバムを聴け。OPERA / OKAMOTO'S
前回のnoteがアホみたいに長すぎた。
あれ程までの長文で書きたいわけじゃないので、今回はもう少しラフにしたい。
OPERA / OKAMOTO'S
今回の題材は、日本が誇るロックバンド「OKAMOTO'S」より「OPERA」。
『"コンセプトアルバム"と言われても、結局よく分からない。』という意見の人が多いだろう。
それもそのはず。日本でコンセプトアルバムを作っているアーティストは数少ないし、海外の曲を聴いたって英語が理解できなければ、意味がイマイチ伝わってこない。
そんなあなたにおすすめしたいのが、このアルバムである。
現代日本人の為のロックオペラ
コンセプトアルバムの中でも、ストーリー性の高い作品は"ロックオペラ"と呼ばれている。そして、ロックオペラといえばThe WhoのTommyなのだ。
これがTommyの物語なのだが、現代の日本人にとっては、どうも解釈が難しい。正直な話、戦争も殺人も身近では無いし、視覚・聴覚・発話障害の三重苦というのも、スケールがデカすぎる。何より、やっぱり英語が理解できないと、何も分からない。
それに対して、「家の鍵、携帯電話、財布を失くした男」という、現代人なら誰もが絶望する三重苦なのがOPERAだ。何より、日本語で歌われている。
このOPERAという作品は、現代に生きる日本人の為のロックオペラなのだ。
とにかく踊らないかい?
テーマや作品の型だけに留まらず、内容も日本人向けになっている。
とあるように、OKAMOTO'Sは我々に対し、とにかく踊らせようとしてくる。
「丁寧な暮らし」という理想と、「上手に生きれない」不器用な現実。その間を揺らいでいる日本人に『とにかく踊らないかい?』と誘っているのだ。
最低なのに心地よい
「酒で失敗した」経験は、誰もが1度はあるはずだ。貴重品を失ってしまったり、誰にも話せないようなことを犯してしまうときも。嫌いな上司からの無駄な説教と、会いたいのにどこにもいない君。そして、ぐちゃぐちゃになりながら始発を待つ。
最低なはずなのに何故か心地よい、あの瞬間。
そんな負け犬のような人生でも『踊ってていいんだよ。』と肯定してくれるような作品が、"OPERA"なのだ。
総括
如何だっただろうか。百解説は一聴にしかずなので、気になった方は是非、聴いてみて欲しい。
また、OPERAという同名の小説が、OKAMOTO'Sのオフィシャルグッズとして販売されている。
ストーリーを補完しており、より具体的に楽しむことができる。アルバムを気に入った方は、是非読んでみて欲しい。
では、また~。
あとがき
めっちゃスッキリした内容じゃない???
とはいえ、もっと深掘りしたことも書きたいので、いつか続編書こ〜っと。
既読感覚で♡押してくれると、嬉しいです。