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知っておきたい設計事務所の疑問@2

前回、知っておきたい設計事務所の疑問 というタイトルで記事を書かせていただきました。

今回は第2弾です!!

今回もお施主さんから聞かれた質問についてもいくつか回答していきたいと思います。


1:初めて会うときどんな話をするの?

初めて会うときにどんな話をするか。
そこが不安でコンタクトを躊躇してしまう人もいるのではないでしょうか?
今回は例として、初回面談時に話す内容をいくつかお話しします。

・事務所の説明
 たいていの事務所では簡単な事務所の説明を受けることがあります。
 事務所としての設計の考え方など、手短に説明されることになります。

・家を建てようと思った経緯
 どうして家を建てようと思ったか、について話すことは計画を進めていく
 上で最も重要な要素です。
 例えば、家族構成やライフスタイル、将来どうしたいと思っているかなど
 を伝えることで、より適切な話を聞くことができるでしょう。

・計画の進め方について
 初回の面談時には、計画を進める場合どのように進んでいくかの説明があ
 ります。
 すぐに設計に着手することができるのか?
 設計にはどれくらいの期間がかかるのか?
 設計料はどの程度になりそうか?
 工事はどのくらいの期間かかりそうか?
 等の説明を行います。

 ただ初めての面談の時に話す内容は、事務所ごとにかなり変わるので
 一例となります。
 初回の面談は基本無料で行っている事務所が多いです。

2:どこから料金が発生する?

どのタイミングから費用が発生するかですが、
これも事務所によって異なります。
設計契約 → 要望などのヒアリング → 提案 と進めるところもあれば
ヒアリング → 提案(有料) → 設計契約と進めるところもあります。
契約のタイミングは違いますが、プラン提案を受けるには費用が掛かることは共通です。

ハウスメーカーは面談の後「来週には無料でプラン提案いたします」というところもありますが、
設計事務所は案の検討に最低でも一か月程度は費やします。
その分全力で向き合い最適だと考える提案を行います。
ですので提案が無料ではないことはご理解いただきたいところです。

3:設計のすすめかたは?

依頼が成立したらどのように設計を進めていくか、大まかに説明します。
phase1:基本設計
ここではプランの再確認や微調整を行います。
改めて計画全体を俯瞰して不合理な所はないか?
ヒアリング時にはああ言ったけどやっぱりこうしたい…
などの調整を行い、全体系にかかわることはフィックスします。

phase2:実施設計
基本設計をもとに、各部の詳細を決めていきます。
仕上げの種類、カウンターの高さ、収納の大きさなど全てに寸法を与え、
工務店の見積作成や、現場の職人さんへの指示書となる詳細な図面を書く作業です。設計で最も時間と労力のかかる作業ですが、これを終えればいよいよ工務店へ見積発注を行うことが出来るようになります。

phase:3申請業務
設計が一通り終了したら見積発注と同時に申請業務を行います。
行う申請の数は計画により異なりますが、必ず行うものは「確認申請」です。これは、設計が建築基準法に適合しているかを確認するもので、この申請を通過しなければ工事を開始することが出来ません。「確認申請」に付随して「地区計画」「狭隘協議」「埋蔵文化財」等のしんせいが必要な場合は並行して申請を行います。

大まかな設計の流れはこのようになります

4:どの程度の期間が必要なの?

規模や設計の難易度によって変わりますが、
一般的な木造2階建ての住宅の場合を例とすると
基本設計
2~3か月
実施設計
4~7か月
見積発注
1か月
見積調整
1か月
工事
6か月~
程度が一般的です。
なので、計画をスタートしてから引き渡しまでは1年半~2年程度はかかることになります。
なかなかの長丁場ですが設計事務所に依頼すれば、最後まで伴走者がいるので必ず走り切れます!

5:どのくらい自分の希望が反映されるの?

どの程度希望が反映されるかは非常に難しい問題です。
土地の条件・法律の問題・予算の問題・物理的に施工が可能など様々な要因が絡み合うため、100%思い通りにはいかないかもしれません。
ですが、思ったこと・思いついたことはとりあえず全て吐き出すことは大切です。
そのことにより「言っておけばよかった」という後悔が生まれませんし、
何より、「自分の中の矛盾」に気づくことが出来ます。
設計者は、それらを全て検討し予算とのバランスを考えながら計画を進めていきます。
要望は100%満たせずとも、満足度は100%を目指します。

終わりに

知っておきたい設計事務所の疑問第2弾
ということでお話ししました。

まだ疑問はたくさんあるよという方もたくさんいらっしゃると思いますが
今回の記事が少しでも皆さんの参考になればうれしいです。

好評でしたらまた続けていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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