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登別の子どもたちの未来を考えたときに


【更別村の農村公園は札幌ナンバーなどの車輛も多数】

消滅可能性都市に入ってしまった登別市は、この先どんな未来を描くのか?
「公園」という視点から考えてみる。

この先どうする?

登別市が「子どもたちが生まれない、次世代を担う若者たちがこの街で住まい働くという選択をしない街」であればこの先は何をしても人口減少を止められないでしょう。最盛期に約60,000人(昭和59年)を境に、人口は減少をしていき現状は43,000人程度。
出生数の3~4倍死亡数も多く、転出者も多いなど人口が増える要素の無い中で、消滅可能性都市の烙印も。
どうやってこの街が未来永劫「ふるさと登別」として在り続けることが出来るのか。これから生まれ来る子どもたちにも、ふるさとを語らうことが出来るのか。

大風呂敷を広げて即効性のある策は難しいでしょう。
一つ一つの施策を着実に効果あるものにしていけるのかが重要だと考えます。

大切な時期を経験を積める場所になれば…

話は幼少期の記憶へ。
小さなころには子供の足で徒歩10分圏内に公園がありました。
柏木団地に住んでいた幼少期、団地の周辺には「ケーキ公園(通称?)」と「柏木公園」があり、今日はどちらにしようかと帰り道に友達と話しながら
帰っていたことを思い出します。
公園にはそれぞれのコミュニティがあり、学年別のグループや団地の号棟別グループなど、その中で子どもながらに学ぶことや感じるとこも多く楽しかったことを覚えています。たまに怖い先輩もいて四苦八苦しましたが・・。

【昔懐かし柏木公園】


2020年の全世界を襲った新型コロナによって、子どもたちは人に寄り添い
物質的にも心理的にも近い距離感を保つことや、獲得することが難しくなりました。大切な幼少期の人格を獲得する時期を、人に近づかず距離を取ることが当たり前の時間を過ごすこととなったことは、大きな財産を得られなかったことと同じかと感じます。
公園はある意味、その財産、ある種「非認知能力」を得るためにも大きな機会を与えてくれる場所でもあると思います。
遊びの中で学び、経験を積み、生きるための力を獲得していく。
お金もかからず、自ずと学び力になるように。
親にとっては「目をかけ、お金をかけ」ることなく子どもの成長がある場所。なかなか昨今の事件等を鑑みると難しい点もありますが。
ですが、最近はネーミングライツを活用して地域の企業さんが管理運営を行ったり町内会の役員の皆さんを中心に管理運営をしてくださったりなど、コロナ禍前に戻りつつある地域の現状もあるのかなと感じます。

公園の在り方

さて、自分も含め家庭のお財布事情を考えてみると・・・
物価高騰なども大きく影響し、10月からは再度生活用品などの値上げがなされるなどなかなか厳しい。
子どもとの時間の確保のためにも、親は何とか・・・と考えますが、そこに投資するほど余裕もないのが現状で、色々なものを抑えながら子どもとの時間を確保しているご家庭も多いのかなと思います。

公園は基本0円です。
子どもたちにとっては夢の国。
目に入るすべてのものが楽しさの宝庫。気づけば周りには仲間だらけ。
人見知りの子どもも、気づけば誰かと仲良くなり帰りには
「帰りたくないっ!!」「まだ遊びたかったーーー!!」の言葉は常套句なのかなと感じます(というか、絶賛毎度言われています・・・)

子どものコミュニケーション力を獲得したり、体を動かす力を養ったり、目標や目的をクリアする力を得たり、0から遊びを生み出したり。

そして、親御さんにとっては「この子にはこんな一面があったんだ」ということや「ここが苦手だったんだ」など、普段では気づけないことにも目が向き自分自身の気づきの場にもなります。

そして、公園はまちへの満足度にもつながることとなります。
「こういった施設は有難い、よいまちだな」という感覚はそういった瞬間からも感じやすいでしょう。外のまちの公園に行くから余計に感じます。

こんな時代だからこそ「公園」の重要性にも再度目を向けてみても良いかなと最近痛感しています。遊具だけがあれば子育て世代は良いわけではないのです。登別市内の公園は39箇所(市HPより)あるけれど、今後どうあるべきか。新庁舎の子ども広場や、屋外広場はどうあるべきか・・・。


【人口4,000人ほどのまちに夢のような公園】

ということで、次回は最近見てきた公園を踏まえて雑記を。

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