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NZ オークランド: 保護区のルール

ジグザグ遊歩道は人気があるようで、大抵、誰かとすれ違う。曜日や時間帯にもよるけど、週末は歩く人も多い気がする。

以前の記事で書いているように、ジグザグ遊歩道はカウリの木が病気で枯れるのを防ぐために保護されている。遊歩道に入る時と出る時には履いている靴底を消毒しなくちゃいけない。遊歩道から外れて歩くことも許されていない。

前回、ジグザグ遊歩道を歩いていたら、小型犬を連れてるアジア系の女性とすれ違った。いつもの様に遊歩道の最後まで行き着き、折り返して歩いていたら、先程すれ違った小型犬が居た。でも、犬を連れてた女性が見当たらない。一人取り残された犬に「お母さん、どこ?」と聞いてみるけど、その辺りをウロウロしているだけ。まぁ、日本語で言っても、いや、何語で言っても無理かもしれない。崖下にでも間違って滑り落ちたのか、自殺か、と心配した。

犬が遠くへ行かないようにずっと話しかけていたら、犬が吠え始めた。それを制止する様に「静かにしなさい。吠えないで」と女性の声が、遊歩道を外れた木立の中から聞こえてきた。

しばらくして、彼女の姿が見えた。すぐに歩道に戻ってくるのかと思っていたら、スマホをどこかにかざしている。滝の流れる景観を録画しているようだ。自殺でも間違って降りたのでもなく。

わたしは彼女の戻ってくるのを犬と一緒に待っていた。だって、これは見過ごす訳にはいかない違法行為だ。彼女が歩道に戻ってから、「ここは保護されてる地域ですよね。遊歩道から外れるのは違法行為で処罰の対象になりますよ」と言った。

彼女からは「あぁ」程度の返事しかなかった。どの程度、わたしの英語が通じてるのかは不確かだけど、違法だと言うことは解っているはずだと思う。

後から思うに、写真か動画をとってもう少し脅しておいた方が良かったかな。

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