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ヤマハルーター SYSLOG監視でメール送信する方法

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ヤマハルーターで、特定のSYSLOGが出力されたら、指定したコマンドの
出力結果をメールで通知する方法をご紹介します。

図1

これを実現するには、Luaスクリプトというものを利用します。
Luaスクリプトとは、ヤマハルータ―専用 APIを埋め込むことで、ルーターの状態に応じて、ルーターの設定変更やアクションをプログラミングすることが可能にできるものです。

本記事で紹介する方法を理解することで、
検知したいログメッセージ出力時にメールが送信されるので、
現地に出向くことなく、状況の変化に気づきユーザーサポートなどに役立てることができるかもしれません。

これは、今回の検証環境のイメージです。

図2

NVR510に、今回のsyslog検知メール送信の設定を行います。
NVR510のIPアドレスは192.168.0.1とし、192.168.0.100の装置に対して
KEEPALIVEを実施します。KEEPALIVEとは、正常に接続されていることを確認するために、定期的にやり取りする通信のことです。

図3

192.168.0.100の装置の電源が切れるなどしてKEEPALIVEの応答が無くなったら、NVR510がそれに気づきメールを送信する。という動作を目指し検証しようと思います。

図4

メールを送信するメールサーバは、OCNのメールサーバを利用し検証しています。

では、具体的な設定についてですが、
ヤマハ公式サイトの「SYSLOGを監視する」という設定例が紹介されたページを参考に設定します。
SYSLOGを監視する (yamaha.com)

図5

特定のログが出力されたら報告 メール通知するという簡単な図があります。ルーターの設定例が開催されていますが、基本的にはPPPoEでインターネットに接続する設定がされているだけです。
Luaスクリプトのスケジュール設定がポイントとなる設定になります。schedule at 1 startup * lua (Luaスクリプトファイル名)

動作検証する場合は、ルーターの設定に関しては普通にインターネット接続設定をしたものを用意します。

動作検証するための具体的な設定ですが、
NVR510が、192.168.0.100に対してKEEPALIVEするための設定

ip keepalive 10 icmp-echo 20 3 192.168.0.100 log=on

これで、192.168.0.100に対して定期的にpingを実行して、生存していることを確認します。

応答がない場合に、メール送信するためには、まず応答がない場合にSYSLOG出力されるメッセージを確認する必要があります。
より詳しいログが出力されるように、
syslog notice on
を実行しておきます。

192.168.0.100の電源を切って応答をしないようにして、SYSLOGを確認すると、

と出力されることがわかりました。
したがって、SySLOGで検知すべきメッセージはunreachableであることがわかりました。

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