劇的に安価なランニングコストで高速拠点間VPN環境を構築する裏技
今回は、劇的に安価なランニングコストで高速拠点間VPN環境を構築するアイディアをご紹介したいと思います。
これは仕様の盲点を突くような裏技的な方法になるのではないかと思っています。
私がネット上を検索した限り、このことについて情報を提供している
ブログ等は見つけらていません。
ただ、これからお伝えする内容は、実環境で検証したわけではないので、
絶対にその通りになるということは保証しかねます。
実際の環境でお試しになる場合は、自己責任でお願いいたします。
前置きが長くなりましたが、
劇的に安価な料金で高速拠点間VPN環境を構築する裏技とは
とは、フレッツ光ライト回線とフレッツv6オプションを利用して、
IPv6での拠点間VPNを構築することです。
IPv6拠点間VPNの構築については以下の記事が参考になります。
フレッツ光ライトとは、従量課金性の光回線で、月額基本料金が、
通常良く使われているフレッツ光ネクスト回線よりも安くなります。
ただし、従量課金制なので、ネット参照などで通信を大量に利用する場合は、むしろ月額料金の合計は、光ネクストより高くなってしまう場合もあります。料金は以下のグラフのようになり、通信データ量が200MB 以下なら基本料金のみになります。
いくら基本料金が安くとも、拠点間VPN環境構築して、データをやりとりしたら、従量課金制で、むしろフレッツ光ネクスト回線より高くなる可能性すらあるのでは!?
と思うかもしれませんが、そうはならない、とんでもない秘密があります。
それは、この従量課金にカウントする通信量に関して、
フレッツ・v6オプションの通信は、どんなに通信したとしても、
一律40MB/月と計算されるという約束になっているのです。
上記サイトの料金部分に書かれている注意書き
※「フレッツ 光ライト」で「フレッツ・v6オプション」をご利用の場合、実際に発生した利用量によらず、「フレッツ・v6オプション」については40MB/月として当面の間、利用量を加算します。
つまりフレッツ・v6オプションを使って拠点間VPNを構築し、その拠点間で
いくら通信しても、その通信利用量によらず、40MB/月と換算され、200MB/月を超えないわけだから、
月額基本料の最低金額2800円(税抜)しか料金がかからないという理屈になります。
一応、当面の間と書いてありますが、おそらく10年以上当面の間が続いているので、今更変わらないのではないかと推測します。
フレッツ・v6オプションを使ったIPv6での拠点間VPNを構築した場合、拠点数×2800円のランニングコストで、高速拠点間VPNが構築できるということになり、これは圧倒的にお得だと思います。
例えば、フレッツ光ネクスト(ハイスピード)回線で、フレッツVPNワイドを契約した場合と比較すると、そのランニングコストは、5200円+1800円=7000円(税抜)となり、2倍以上です。
しかもフレッツVPNワイドは、PPPoEで接続するため、IPv6 VPNの方がより高速に通信できることが期待できます。
ただ、フレッツ・v6オプションの通信だけではインターネットに接続できませんので、どちらかの拠点をセンター拠点としてインターネットに接続して、他の拠点は、IPv6 VPN接続を通してセンター拠点からインターネットを利用する構成にすると、センター拠点以外の各拠点は、フレッツ光ライト回線月額基本料金、約3000円のみで、高速インターネットおよび拠点間VPN環境を利用できるということになります。
このとんでもなくお得に高速拠点間VPNとインターネット利用環境を構築できるかもしれないフレッツ光ライト回線ですが、
2023年3月31日をもって、新規申し込みが出来なくなります。
そして、2025年3月31日にて、サービス提供が終了します。
申し込めるのは、あと半月くらいです。(2023年3月17日現在)
繰り返しになりますが、あくまで理屈上、そうなるはずだよな~と言う話をしているだけなので、そのような環境の構築をして、予想外に通信料金がかかったり、安くなると思って、新規契約をして工事料金がかかったのに、思ったとおりにならなかったとなっても責任は取りかねますので、あらかじめご了承ください。試される場合は、自己責任でお願いします。
もし、実際に試してみた方は、検証結果を教えていただけますとありがたいです。
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