グローバルIPアドレスはWANインターフェイスに割り当たるわけではない
ルーターがインターネットに接続した時に、グローバルIPアドレス(IPv4)が割り当てられますが、そのIPアドレスは、WANインターフェイスに割り当てられるわけではありません。
ルーターの社内側をLAN側、インターネット側をWAN側と言い、
フレッツ光回線などと物理的にWANインターフェイスが接続されているので、プロバイダから割り当てられるグローバルIPアドレスは、
WANインターフェイスに割り当てられるような気がします。
実際は、PPPoE接続なら、PPPoEインターフェイスに割り当てられます。
PPPoEインターフェイスとは、論理インターフェイスで、物理的に存在しているわけではありません。
以下は、ヤマハルーターで、
show status lan2
show status pp 1
を実行した結果です。
lan2とは、WANインターフェイスのことです。
show status pp 1で、グローバルIPアドレス、この実行例では、
114.159.245.128が確認できます。
IPoEの場合でも、MAP-Eであれば、トンネルインターフェイスにIPアドレスが割り当たります。トンネルインターフェイスも論理インターフェイスです。
show status tunnel 1
show nat descriptor address
を実行結果が以下のようになります。
上記のコマンドの実行により、Tunnel1がMAP-Eであること、
MAP-Eに割り当たったグローバルIPアドレスが、114.148.161.9
であることがわかります。
そのため、WANインターフェイスには、別でIPアドレスを割り当てるなども可能です。(※ルーターによっては出来ない)
ヤマハルーターであれば、コマンドで、
ip lan2 address 192.168.111.254/24
などと実行します。
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