リアル脱出ゲーム 「ヤマハルーターを駆使して密室から脱出せよ!」
※この物語はフィクションでありますが、登場するヤマハルーターの機能は現実に使用可能なものです。
私は、今、人生最大のピンチに陥っている。
というのも、ある部屋に閉じ込められてしまったのだ。
その部屋に入るためには、IDカードをかざし、パスワードを入力して入室するのだが、間違って、他の人が入るタイミングで、後に続いて、IDカードをかざさずに入ってしまった。
そのため、私のIDカードに入室記録がないため、内側から外に出れない状態になってしまた。しかも運の悪いことに、すでに、この部屋には、私以外誰もいない状態。密閉された部屋に取り残されてしまったのだ。
無論、ずっと待っていれば、いつか誰かがドアを開けてくれるタイミングがあるかもしれない。しかし、私に、残された時間はわずかしかなかった。
私は、どうしてもすぐにこの部屋から出なければならない理由があったのだ。
それは、、、、トイレの我慢が限界を迎えていたからだ。
やがて臨界点に達した時に、私の人生は終わると言っても過言ではない。
この部屋は電波状況が悪く、スマホで外部に連絡を取ることもできない。
絶対絶命のピンチである!
この部屋にあるのは、
・フレッツ光回線 ONU(回線終端装置)
・初期化されたヤマハルーター(NVR510)
・LANケーブル 数本
・アナログ電話機
・ヤマハルーターを設定可能なWindowsパソコン
だけだ。
電話機はあるが、アナログ回線が引き込まれているわけではないので、
現状電話は使えない。
この部屋のフレッツ光回線には、ひかり電話の契約はない。
この状況で、ヤマハルーターの機能を駆使して、外部と連絡を取り、
誰かに、この部屋のドアを外から開けてもらわなければならい。
私の職業は、ヤマハネットワーク製品を主に取り扱っているネットワークエンジニアだ。今こそ、日ごろ、IP実践道場のYoutubeチャンネルとnoteのコンテンツを見て、ヤマハルーターに関するスキルを蓄積してきた成果を見せるときだ。
まず、私は、フレッツ光線のONUにヤマハルーターNVR510を配線した。
そして、Windowsパソコンから、NVR510の設定画面にログインし、
IPv6の設定をすることにした。
IPv6の設定をしても、インターネットが利用できるようになるわけではないが、光回線にフレッツ・v6オプションが契約されている場合、
他のフレッツ・v6オプション契約光回線に接続された装置とIPv6での通信が可能となる。
私の自宅でもフレッツ光回線があり、そこにはNTTホームゲートウェイ、その下部には、ヤマハルーターRTX830を接続し、RTX830にインターネット設定している。並列に、NVR500を設置し、NTTホームゲートウェイのIP端末設定をし、NVR500のTELポートにつなげた電話機から、ひかり電話を利用できるようにしていた。
私は、IPv6が利用可能になったNVR510を経由して、SSHで自宅のRTX830へ接続を試みた。こんなこともあろうと、自宅のRTX830は、SSHで接続可能にしておいたのだ。
自宅のRTX830のIPv6アドレスを暗記しているわけではないが、フレッツ・v6オプションのネーム機能を利用しているため、ホスト名(IPPra01.aoi.flets-east.jp)を指定してアクセスすることが可能だ。
RTX830に接続できたので、次に、NVR510とRTX830との間で、拠点間VPNの設定をすることにした。
自宅NVR500とも通信ができるようにするためには、NVR500のルーティング設定を追加する必要があるが、一旦RTX830にSSHでログインした後に、RTX830経由でNVR500へtelnetすることで、NVR500へのログインした。
自宅NVR500に、以下のルーティング設定を追加
ip route 192.168.100.0/24 gateway 192.168.1.1
これで、こちら側のNVR510と自宅NVR500が通信可能になる。
そして、NVR500を親としたカスケード接続を行った。
これで、論理的には以下のようなイメージになる。
ひかり電話を利用可能にしてあるNVR500を親として、カスケード接続したNVR510のTELポートに接続した電話機からも、ひかり電話は利用可能になるのだ。
これで、私は、自宅のひかり電話経由で、外部と連絡を取ることが可能となり、無事生還することができた。
後5分遅かったら、私に明日は無かったかもしれない。
私が助かったのは、ヤマハルーターの素晴らしい機能と、普段から、IP実践道場のnote記事とYoutube動画で勉強していたからだ。
今回のこの記事の内容は、実機で実際に設定手順を案内する動画を後日アップしようと思っている。ぜひ、チャンネル登録をして待っていてほしい。
以下のヤマハルーター関連記事マガジンなんて、めっちゃ勉強になって超お勧め!ヤマハルーターを扱うエンジニアの方は、ぜひ参考にしてほしい。それでは、また!