見出し画像

ヤマハルーター WebGUIの接続ウィザードをパケットキャプチャしてみた

ヤマハルーターを利用している場合、多くはインターネット接続設定を実施していると思います。

そして、よほどマニアックな人ではない限り、WebGUI設定画面より実施していると思います。

【かんたん設定】タブ⇒【プロバイダー接続】⇒【新規】ボタンを選び設定を進めていると思います。

ウィザードに従って、次へボタンを押し進めていくと、
回線自動判別というものが実施され、大抵の場合は、
「PPPoE接続が利用可能です。」と表示されます。

この表示がされるためにどのような通信が発生するかを確認するために、ヤマハルーターと回線側との通信をパケットキャプチャしてみました。

パケットキャプチャのやり方は、以下のような構成で実施しました。

RTX830と回線側との通信をWiresharkでパケットキャプチャするという方法です。もう少し詳細に機器接続を書くと以下のようになります。

パケットキャプチャのためのパケットキャプチャー専用機として用意しておいたRTX1000をONUとRTX830の間に入れ、LANポート1の通信をLANポート4にミラーリングすることで、LANポート4に接続した、Wireshakでパケットキャプチャします。

RTX830のLAN側に接続した端末より、インターネット接続のためのウィザード画面を操作します。

すると、Wiresharkで以下のようなデータが取得できました。

まずヤマハルーターから、ブロードキャストでPPPoEサーバーを探しに行っているのが確認できます。

これらの通信を、わかりやすく図解したものはコチラです。

このような通信を発生させて、RTX830は、PPPoEが可能であることを確認しています。

では、もし、PPPoEが可能でない場合は、どのようになるのでしょうか?

フレッツ光回線の基本契約は2つのPPPoE接続まで可能です。
あらかじめ他の装置で、PPPoE接続を2つ消費した状態で、
ヤマハルーターの接続ウィザードを実行した時の、パケットキャプチャを取得してみました。

検証構成は以下のようになります。

この状況で取得したパケットキャプチャは、以下のようになります。

ヤマハルーターから、ブロードキャストで、PPPoEサーバーを探しにいく通信は起こっているものの、それに対しての応答がありません。

ヤマハルーターのWebGUIの画面では、

「PPPoE接続が利用可能です。」と表示されず、
「DHCP、または固定 IP アドレスによる接続が利用可能です。」と表示されます。



いいなと思ったら応援しよう!