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ヤマハルーター VPN経由でのカスケード接続 内線通話検証
NVRシリーズやその前の型番RT58iやRT57iは、VoIP機能を持っていて、
TELポートに電話機を接続して利用することができる。
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そして、VoIP機能を持ったヤマハルーター同士はカスケード接続といって、
1台を親機として、他のルーターを子機として連携させ、お互いのTELポートに接続した電話機同士で内線通話することが可能です。
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親機は自身および子機に機器番号を設定でき、機器番号と接続したTELポートにより内線番号が決まります。
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例えば、機器番号が1、TELポート2に接続された電話機は内線番号12となり、機器番号が2、TELポート1に接続された電話機は内線番号21となります。
例えば、内線番号21へ発信する時は、*21などとダイヤルします。
アスタリスクを付けるのがポイントです。
このカスケード接続での内線は、VPN経由でも可能なのか検証してみました。検証環境は以下のようになります。
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RTX830同士をフレッツv6オプションを利用して、IPv6のVPNを構築します。IPv6の拠点間VPN設定の具体的な手順は以下をご覧ください。
VPN構築後、それぞれのRTX830と同一のネットワークにVoIP機能付きヤマハルーターNVR500、RT58i、RT57iを設定します。
VPN経由で、NVR500を親機、RT57iを子機としてカスケード接続する設定をしました。
もし親機と子機が同じLAN上であれば、それぞれ親機と子機の設定をすることで、親機と子機はお互いを自動検出します。
VPN接続で、異なるネットワークに接続されている場合、自動検出されないので、子機側で親機のIPアドレスを指定する必要があります。
RT57iでは、WebGUIで、親機のIPアドレスを指定する項目はありません。
そのためコマンドでの設定が必要です。
その設定は、以下のようになります
analog extension master 192.168.1.99
親機のIPアドレスが192.168.1.99の場合の例です。
これで、VPN経由でのカスケード接続が出来き、
RT57iを親機のカスケード設定の画面にて機器番号3に設定することが出来ました。
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VPNを経由した内線通話も成功しました。