VLANを使う3つのメリット
VLANとは、物理的につながっている1つのLANを複数の仮想的なLANに分ける技術です。L2スイッチで分けるのが一般的です。
VLANを利用するメリットは3つあります。
1つはLANを分割してブロードキャスト通信が届く範囲を限定することで、
ネットワークにかかる負荷を軽減させることです。
ブロードキャストとは、LAN内の全端末に対して同じ要求を送る通信を指します。
VLANを利用することで、ブロードキャストの届く範囲は、それぞれのVLAN内のみとなり、他のVLANに無駄なデータを送ることが無くなります。
2つ目のメリットは、セキュリティ対策に効果が期待できます。
マルウェアの多くはブロードキャスト通信を使って周囲の情報を収集します。VLANで分割されていれば、こうしたマルウェアの動きを制限しやすいです。
3つ目のメリットは、物理構成とは異なる論理構成にできることです。
例えば、各部署のサーバーやパソコンが複数のフロアにまたがって配置されていたり、ネットワーク機器を部署ごとに分離できなかった時に、VLANを利用すると便利です。
ヤマハルーターを使った具体的なVLAN設定については、以下のマガジンや記事が参考になります。