ヤマハルーター VPNトンネル数に注意
ヤマハルーターにはIPSecなどのVPNトンネル機能があり、
インターネット経由で、各拠点に設置されたヤマハルーター同士でVPNトンネルの設定をし、拠点間通信を実現できます。
1拠点対1拠点だけでなく、複数の拠点ともVPNの構築は可能です。
ただし、ヤマハルーターには構築できるVPNトンネル数の上限があるので、
そこは気を付ける必要があります。上限数は、機種によってことなります。
例えば、NVR510は、最大4。
RTX830は最大20。
RTX1220,RTX1300は最大100です。
詳しくは以下のヤマハ公式サイトの情報をご覧ください。
RTX830は、拡張ライセンスを追加することで、20から100に増やすことも可能です。
拠点間VPNの構築をしていて、接続する拠点数が増えていく場合、
VPNトンネル数の上限は気にする必要があります。
トンネル数が不足する場合、センター拠点のヤマハルーターだけ
買い替えるなどの対処が必要になります。
例えば、上図のようにNVR510で既に4つの拠点とVPNトンネルで拠点間VPNをしている場合、5つ目の拠点との間でVPNトンネルは構築できません。
センター側のヤマハルーターをNVR510からRTX830に変更するなどの対応が必要です。
限られたVPNトンネル数で、なんとかやりくりするとすれば、
各ルーターでのルーティング設定である程度はどうにかなるかもしれません。
また、見落としがちなのは、リモートアクセスVPNに関しても
VPNトンネル数のカウントがされますので、その点も考慮が必要です。
上図の上部の拠点のヤマハルーターは、リモートアクセスVPNと拠点間VPNで、2つのVPNトンネルを消費していることになります。
NTTのIP-VPNサービスであるフレッツVPNワイドであれば、
構築方法によっては、ルーターのVPNトンネル機能を利用する必要がないので、トンネル数の上限の制限を受けずに拠点数を増やせます。
このことに関しては以下の記事をご参照ください。
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