肯定
数年ぶりの友人に会い、ここ数年何があったかを話した。
大変やったねと言ってもらい、
こう言っちゃアレだけど親ひどいねと言ってもらい、
今後の生き方について聞いてもらい、
わたしの面倒くさいグルグルを全部聞いてもらった。
その友人は本当に話を聞くのが上手い。
大学時代から何もかもを話してきた。
初めて友人に、母に対する苦手意識を話し、
肯定してもらえた。
肯定されるのはなんと心地の良いことか。
ただただ肯定してと思うのは現実逃避しているだけだが、
今のわたしにとって1番よく効く薬だ。
友人に
あなたは何が好き?
と聞かれた。
正直何も答えらなかった。
物心ついた頃からわたしは本当に打算的で、わたしはただ人に認められ肯定されたかった。
これを言えば相手を不快にさせないだの、
こうすれば相手を喜ばせられるだの、
わたしはただ、安心したかったように思う。
わたしは本当に狡賢い。
人の望む答えを選び続けることで人から嫌われずに生きてきた。
わたしには偽善者という言葉がほんとうによく似合い、
本当にそれがしたいんです!という顔をして嫌なこと苦手なことなんでもしたし、
ときには天然ぶって相手をたて気持ち良くさせてあげる。
過去に、
やらない善よりやる偽善
という言葉を教えてもらった。
これはわたしの人生の最高の肯定だった。
打算的に肯定されるのはできる。
ぐちゃぐちゃ全部を曝け出して、素のまま肯定されたい。
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