医師と僧侶のカケコミ相談室 第31回 能力よりも、才能よりも、行動数!
脳神経外科医の道下将太郎と、京都「両足院」副住職の伊藤東凌が、みなさんからのお悩み・質問・疑問へ回答する「医師と僧侶のカケコミ相談室」。
カケコミをはじめた経緯、無料公開のQ&Aはこちらです!
新年がスタートして2週間、お正月気分も抜けて生活のリズムが戻ってくるころです。といいつつ、年末年始で遅寝遅起きになった体内時計が戻りきっていないので、朝活の予定を入れていきたいと思います!
幸いなことに寒いのは好きなので、早起きして庭と家の周りの掃除を明日からします。実行のためには人前で誓うのが効果的ですね。
東凌さんと将太郎さんに取材していると、「朝の大切さ」がテーマになることが多く、お2人ともそれぞれに朝活をしています。ランニング、散歩、瞑想などが日課で、将太郎さんは「仕事などで朝活ができなくなったら、必ずスケジュールを入れ直してほかの日にやる」といっていました。行動するためには、小さなこともスケジュールを立てるのが大切で、早起きできたらやる、やる気になったらやる…では行動、習慣化はできないということ。
もう一つ、私たちの行動を阻む大きな要因になるのが「一般化バイアス」。一般化バイアスとは、限られた例や情報だけで、「そうにちがいない!」「みんなそうだ」と結論づけてしまうこと。「朝活は前回失敗したから今回もうまくいはずがない」「冬は寒いからみんな苦手だ」などと一般化バイアスで考えると、冬の朝活をする気がなくなってきます。
今週のアプリInTripでは、そんな一般化バイアスについて詳しくお伝えしているので、参考にしてみてください。
今週のQ&Aでは、結果を出す人、出さない人の差はなに?という質問に、東凌さんが「行動数の違いです!」と答えています。やはり、行動できる環境、スケジュールを自分で整えることが大切。将太郎さんは、お医者さんがあまり言ってくれない健康維持の本質について話してくれました。
それでは、お楽しみください!
Q1 新入社員のトレーナーを担当しています。能力や知識は同程度、スタートラインは同じでも結果を出す人、出さない人の差が一年で大きくなります。社会でも、つぎつぎに成果を出す起業家がいれば学歴や能力が高くてもそうではない人もいます。この違いはどこから生まれると思いますか?
Q2 昨年から個人事業をスタートしました。久しぶりに会った友人と話していたら、「お客さんにしたくて連絡してきたの?下心がありそう」と言われてショックでした。これからもこんなことがあるかもしれませんが、どうきり返していいか分かりません。
Q3 コロナ禍以降、妻の潔癖症が加速して私のメンタルがやられています。家に上がる前に服を脱ぐ、外から持ち込んだものには除菌スプレーをかけるなど強制されます。どう対応したら妻の不安が和らぐでしょうか。
Q4 実家に帰るたび、70代の母親の薬の量が増えています。降圧剤、睡眠薬、血糖値の薬など1度にこんなに飲んで大丈夫なのかと心配になります。道下先生は薬に頼らない治療をするそうですが、高齢でも薬を減らすことは可能ですか?
Q1
新入社員のトレーナーを担当しています。能力や知識は同程度、スタートラインは同じでも結果を出す人、出さない人の差が一年で大きくなります。社会でも、つぎつぎに成果を出す起業家がいれば学歴や能力が高くてもそうではない人もいます。この違いはどこから生まれると思いますか?
A1
「能力や知識よりも、違いを生むのは行動数です」東凌
結果を出す、成果をあげるというのは、たった1回や短期間でできることではありません。つぎつぎに結果を出している人というと、高い能力や才能がある選ばれた人というイメージがあるかもしれませんが、それよりも大切なのは行動数です。
私のまわりには経営者、起業家が多く、複数の事業を同時に運営し、何度も大きな成功をおさめている人もいます。彼らの共通点は、圧倒的な行動数です。人生でどれだけ行動するかという初期設定が、結果を出していない人とはまったく違います。
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脳神経外科医・道下将太郎&京都「両足院」副住職で「Newsweek」世界が尊敬する日本人100に選出された伊藤東凌が、みなさんからの質問・…
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