医師と僧侶のカケコミ相談室 第20回 人脈を育むには、積み重ねと整理が必須
脳神経外科医の道下将太郎と、京都「両足院」副住職の伊藤東凌が、みなさんからのお悩み・質問・疑問へ回答する「医師と僧侶のカケコミ相談室」。
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10月23日(水)は、二十四節季の霜始降(しもはじめてふる)。北国からだんだんと初霜が降り始める頃。私が暮らす関西で霜が降りるのはもう少し先になりそうですが、冬が大好きな私は霜、雪、寒い、などのキイワードだけでワクワクします!
我が家は、冬は家族でスキーを楽しむのが恒例ですが、子どもたちがスキーを始めた頃は、それはそれは大変でした。当時5歳の次女、8歳の長女はウェアやブーツの着脱、スキー板の持ち運びの補助が必要で移動だけで一苦労。不機嫌になったり泣いたりするのを𠮟咤激励しながら練習したものです。雪山歴4年となった昨年は準備も私より早くなり、「ママ遅い!」と長女が私の板を運んでくれました(笑)。中級、上級コースにもチャレンジするようになり、少しずつの積み重ねの結果、大きな楽しみが生まれました。
コツコツ積み重ねたことが結果となるのは嬉しいものですが、そうなるまでには時間とコストもかかりますね。勉強や趣味でそれを実感してきた人は多いと思いますが、実は人との繋がりも同じ。今週のアプリ「InTrip」では、そんなコツコツ育てる「人脈」についてお伝えしています。
人脈を育てるには、コミュニティに参加する、自分のスキルで他者に貢献するなど、時間とコストをかけることが必要。詳しくは、アプリとInstagramをチェックしてみてください。
東凌さんと将太郎さんのお話を聞いたり、SNSでの発信を見ていると、お2人とも幅広い人脈を持っていますが、やはり時間とコストをかけて大切に人との繋がりを育てているようです。そして豊かな人脈を育てるためには、人間関係の見極め、整理も必要。
今週のQ&Aでは、仲間との付き合い方、結婚後の関係作りについてお2人が回答しています。どんな関係も、スキーのスキルアップと同じで一朝一夕には成り立ちませんね!
Q1 秋になると気持ちが沈みがちです。目標を達成できないまま年末を迎えそうだと焦ったり、なんとなく寂しくなったりします。うまく気持ちを切り換える方法を知りたいです。
Q2 30代主婦。子ども向けにイラスト講座をはじめました。娘の友達や近所の子どもが多く、価格を高くすると「稼ごうと思っている」と思われないか気になり、かといって低すぎるのも自分の価値を落とすようで気になります。周りの目を気にし過ぎでしょうか。
Q3 道下先生は、患者さんにアートを処方するということですが、具体的にどういうことでしょうか。絵を見ると健康状態が良くなりますか?アートにも色々種類がありますが、どんなアートに触れるのがおすすめですか?
Q4 4年間付き合っている男性と結婚の話が出ています。男性は結婚後、女性に何を求めますか?結婚後の心得のようなものがあれば、男性側(医師と僧侶という社会的に信用のある男性)の意見を知りたいです。
Q1
秋になると気持ちが沈みがちです。目標を達成できないまま年末を迎えそうだと焦ったり、なんとなく寂しくなったりします。うまく気持ちを切り換える方法を知りたいです。
A1
「寂しさを感じたときは、後戻りせず前進を!」東凌
気持ちが沈んで寂しくなるということですが、寂しさとはどんな感情で、なぜ寂しさがわいてくるのでしょうか。寂しさを感じるのはつらいから、そんな感情から抜け出そう、無くそうと思うかもしれませんね。けれど、寂しさは消すのではなく、てなずけていくものです。そして、寂しさを感じた時は、人生が好転するサインかもしれません。
まず相談者さんは、秋になると焦ったり、寂しくなるということ。それは、時間の経過や季節の変化をとらえる敏感なセンサーを持っているということですから、ご自身の感覚に自信を持ってください。そして、焦りを感じるのは目標に向かって努力しているからです。目標がなく何も行動していなければ、焦ることはありませんね。さらに寂しさを感じるのは、環境が変化しているからではないでしょうか。これまで親しくしていた人達と距離ができたり、会話がかみ合わなくなったりしていないでしょうか。一度、振り返ってみてください。
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脳神経外科医・道下将太郎&京都「両足院」副住職で「Newsweek」世界が尊敬する日本人100に選出された伊藤東凌が、みなさんからの質問・…
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