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ラノベ作家が自作品のアクスタを作る
はじめに
こんにちは、時々ライトノベルを書いている蒼塚蒼時です。
皆さま、
アクリルスタンド(以下、アクスタ)なるものをご存じでしょうか。
アクリル板にキャラクターのイラストが貼られたグッズのことで、
よくご飯とかと一緒に写真を撮られているアレです。
最近はあらゆるコンテンツでアクスタが売られているので、
お家がコロナ禍の飲食店並にアクリル板だらけになっている方も多いのではないでしょうか?
かく言う蒼塚邸はそんな感じです。
アクスタいいよね……、イラストをそのまま立体物にできて、持ち運びもしやすい。
蒼塚も小説を書いているので、自分の作品のアクスタ欲しいなぁ……と常日頃から考えています。
しかし、なかなか作っていただける物でもない。
なので、作りま~す。
蒼塚蒼時、自分の作品のアクスタ、自分で作りま~す。
今回は
2024年11月20日にファンタジア文庫より発売する
『絶世の美少女騎士は俺のガチ恋オタクでした』
から、
シャーロット・ルナテイカー(表紙右)
アイ・アルクヴェーディア(表紙左)二人のアクスタを作っていきます。
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自己紹介
改めまして、蒼塚蒼時です。
第35回ファンタジア大賞で金賞をいただき、
『囚人諸君、反撃の時間だ』という作品でデビューしました。
基本的には小説ばかり書いていた人間ですが、
『時崎狂三 ランジェリーVer.』の、太股とガーターベルトの隙間に感動して、数ヶ月間、粘土でフィギュアを作っていたこともあります。
(「神は細部に宿る」という言葉は昔から知っていましたが、意味を理解できたのは正しくこの瞬間だったことでしょう。)
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話は逸れましたが、何が言いたいかと言うと、
図画工作とか結構好きなタイプです!
作成キット
「アクスタ 自作」で調べたところ、
あまりにちょうどいいキットがあったのでこちらを使用します。
アクスタ作成に必要なものが揃っているみたいです。
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使用するイラスト
今回アクスタを作成するにあたり、
『絶世の美少女騎士は俺のガチ恋オタクでした』(11月20日発売)
の担当編集さんに
「作っても! いいよねぇ!? いいよねぇ!? 作ってもねぇ!?」
と丁寧に許可を求めたところ、
編集さん経由で、イラストを担当していただいたNaguさまより、ヒロイン2人の単体イラストを送っていただけました!
pngとjpgの両方で送っていただけたお気遣いに、感動しました。
ありがとうございます!
うち、優しくされるとすぐときめいちゃう……。昔からそう……。
作成過程① イラストを切ろう
まずは、印刷した紙からシャーロットとアイを切り出さないといけません。
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が!! が!! が!!
その前に、一旦眺めましょう。
せっかくNaguさまのイラストを紙に印刷したのだから、
贅沢に10分くらい。
これを読んでいる皆さまも、ブルーライトを浴びた眼球を休めるために、
画像を印刷して一緒に眺めましょう!
…
……
………
10分眺めましたか?
九分九厘の方が、1秒も経たずにこれを読んでいることでしょう。
では、シャーロットから切っていきます。
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本名はシャーロット・ルナテイカー、
SNSの名前は「シャルネコ」にしているシャーロットちゃんです。
未来の世界では、皆から人気の凜とした女騎士ですが、
歴史上の英雄であるクロノ(主人公)のガチ恋オタクで、常に布教する機会を窺っていました。
色々あって、クロノが生きていた時代にタイムスリップすると、オタクを爆発させて、クロノとのツーショット写真から、アクスタやベッドシーツまで作っちゃう娘です。
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なかなか良い感じじゃないでしょうか?
どうせこの後も切るので、今はだいたいでよさそう。
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続いて、アイちゃんを切ります!
本名はアイ・アルクヴェーディア。
よくクロノの前に現れる、あざとい後輩キャラです。
でも、どこか怪しい雰囲気もある娘なので、その辺は是非本編でご確認ください。
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……背中と太股がとても健康的ですね!
表紙だとシャーロットに隠されているので、こうして見られるのは結構レアですよ。
作成過程② シールとレジンでイラストを補強
じゃあ、アクスタにするか! と行きたいところですが、
次はイラストの補強です。
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このシールを貼ると、イラストにレジンが染み込まないらしいです。
そもそもレジン自体初めて触るので、レジンって染み込むんだ! って感じですが、手順に載っていたので従います。
次は、イラストに薄くレジンを塗ります。
使用するレジンは「太陽の雫」
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レジンを塗ったら、UVLEDの光に晒します。
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と不安でしたが、 それもそれでアリだなぁ! とちょっと期待もしていました。
そして、できたのがこちら↓
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……ん?
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なんか、失敗しているっぽい……。
ま、まぁ、この後更にレジンに沈めるんだから大丈夫だろう!
作成過程③ プレートの作成
レジンを入れるための枠、プレートを作成します。
星やらハート型のプレートは市販でも売っているみたいですが、
シャーロットとアイ用のプレートは探しても見つからなかったです……。
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仕方ないので、ライナーモールドでシャーロットに合ったプレートを作成します。
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紐状のモールドを温めて、型を作成します。
温めには、ドライヤーかエンボスヒーターが向いているみたいです。
フィギュアを作っていた時はエンボスヒーターを持っていましたが、引っ越しのタイミングで捨ててしまったので、ドライヤーで温め。
ライナーモールドは温めると柔らかくなって、粘着性もでるので型の形成は意外と簡単でした。
……イラストにぴったり合わせるならかなり難しそうです。
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作成過程④ レジンにぶち込む
イラスト、型、ともに準備はできたので、
後はレジンに沈めて固めるだけです!
だけです!
だけ、だったんですけど……、だけだった“はず”なんですけど……
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どうしてこうなったのか……。
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気泡は入りまくりで、表面はガッタガタだぁ。
とてもじゃありませんが、完成とは言えない出来。
反省会
あぁ、失敗してしまった……。
うぅ、失敗の匂いが落ちない……、
失敗の匂いが落ちない……(シャワーを浴びながら泣く)
失敗の原因は明確で、
単純にレジンを入れる量が少なかったんですね。
手順にも、型の中にレジンを薄く入れろとあったんですけど、その量が少なかったみたいです。
あと、気泡のことを全く考えていなかった……。
しかし、型に満遍なく入れられるほどのレジンは持っていない。
なら、イラストのサイズを小さくすれば解決するということだ!
反省を踏まえて再作成
実家とアクスタはでかくて太い方がよい、
とは言いますが、良さげなアクスタを作るため、今はスケールダウンさせます。
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このサイズならレジンも少なくて済むはず!
やることは、作成過程①~④と同じなので省略。
そして完成したのがこちら↓
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……悪くはない。
が!
頭の部分の気泡が気になる……。
ので、更に再作成。
二度あることは三度あるVS三度目の正直!!
そして完成したのがこちら↓
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いいじゃない!?
サイズ感は小さいけど、気泡は小さいし、許容できるものができた。
アクリルの透明な部分が多くて気になるけれど、サイズが小さいのだから仕方ない。
というわけで、
アイちゃんもスケールダウンさせて作成!
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そして、台座も作成。
台座はお店で見かけたハート型のものを使用!
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いいじゃん!
これで、ご飯と一緒に写真が撮れるぜ!
おわりに
というわけで、
11月20日発売の『絶世の美少女騎士は俺のガチ恋オタクでした』より、
ヒロイン2人のアクスタを作成してみました。
とりあえず完成はしましたが、やっぱりもっと大きいアクスタも作りたいので、
もしかしたらラノベ作家が自作品のアクスタを作るPart2ができるかもしれません。
それはそれとして、ここまで散々書いてきましたが、
蒼塚蒼時の『絶世の美少女騎士は俺のガチ恋オタクでした』が発売しますので、
気になる人はもちろん、気にならない人もここまで読んでくれたのなら是非買ってね♡
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