インコを飼う。②
果たしてインコは飼えるのか。
ワタシのシナリオの行方は。
いざ、ペットショップ。
「見るだけ」
…これ程分かりやすい嘘はないだろう(笑)
お目当ての長男投資馬の馬券を買い
半信半疑の主人に
シレッと行先指示をするワタシ(・-・*)
シレッと。あくまでも。
一度訪ねただけあって
一目散に小鳥コーナーへ直行。
下調べしたとおりの雛祭り。
これぞ、ひな祭りって感じ( ̄▽ ̄;)
飼いたいと漠然とイメージしていた自分は
一羽なのか、それとも二羽なのか
さらに・・・なのか
全く予定していなかった。
かつて実家で飼ったインコは二羽。
オスとメスで
仲良しにてしっかり繁殖もしたと記憶にある。
でもそこまで考えていないというか・・・
そういう先のイメージすら抱いていないまま
今、インコが家にいたら・・・という
さえずりが聞こえる家だけのイメージだったので
一瞬、しまった!!と思うわけで。
そんな中
一瞬でロックオンされた
小さなケースに入った二羽の雛インコ。
黄色とレインボーのピヨピヨが
ピッタリ寄り添って
こちらを見ているわけで・・・
しばらくフリーズしてしまうワタシ。
「ヤバい。可愛い。」
価格が違う二羽を迷いなく。
フリーズしていたのはどのくらいだろう。
ハッとして後ろを振り向き
主人に
「この二羽にします。」
・・・します??
まだこの時は主人も半信半疑で
コイツ、マジで買うんか??
ホントに飼うんか?といった表情( ̄▽ ̄;)
コイツ、マジなんです。
決めたらもう何も見えない性分なのは
自分でも分かっていて
娘に叱られることもどうでもよく
ましてや
決めたら折れないということを
主人も察したご様子(笑)
ダメという理由が見つからないであろうというのも
この二羽を目の当たりにしたら
可愛い~💓というエネルギーが
ダメという単語を見事に消すことを
実はワタシは知っていた(笑)
動物好きのエネルギーは
ペットショップに入った時点で
見事に動いているらしい。
だから
強引に連れて行ったのは大正解だった。
これがワタシが単独でインコを・・・という
展開であったら
反感はもれなくついてくるというのも
予想していた自分にハナマルを差し上げたい。
だてに夫婦はやっていない。
(見栄💦)
はい、お買い上げ。
お飼いあげ(^▽^)/
とはいえ
同じ小さなケースに入っていて
誕生も同じとの表示のなか
柄が違うだけで価格が二羽の間で
3,000円の差があるのは
なんともまぁ。
45年前に飼った大昔の記憶にはない
「レインボー」という柄のインコが高額でして。
まっ黄色のインコちゃんは
平均的な価格。
それもどうかと思いながら
同じ親から生まれたであろう二羽。
迎えることになりました。
ほとんど強引。
そうと決まったら
あれこれと設備を整えなくてはならないと
店員さんのアドバイスを積極的に聞いているのは
何を隠そうワタシではなく
主人という。
ほらね。こうなると思いました。
( ̄▽ ̄)ニヤリ★
長距離を経て我が家へ。
インコの価格より
設備投資に大枚が飛んでいく(笑)
でも
折角我が家に来るのなら
家は狭くとも環境はスぺシャルで・・・という
飼い主見栄っ張りを発動してしまった。
だけど大切にしたかった思いも強い。
ペットショップで
飼い主を待つこの小さい体。
その宿命の先にいる飼い主が
運命の人であるならば
最高でありたい。
というこれまた見栄なのか(-_-;)
でも単純にそれは愛情の始まりなのであって
セコイことはしたくなかった。
狭、セマな我が家ではあっても
その中に存在するゲージ、インコエリアは
終の棲家となるわけだから
快適に越したことはない。
人間だって同じだ。
(まぁ、なかなかそれは難しいことでもあるけど)
と、我が家にしては贅沢に完璧に
この二羽をお迎えする運びに持って行った。
長い道のり
高速道路を急いで帰る車の中で
小さな箱
二つの箱の中で
不安そうな鳴き声を出すインコ。
それをまるで赤ちゃんをあやすように
なだめながら
小さな命を確かにこの手で預かった。
我が家に到着するまで
インコがいる生活ってどんな??
という
すでに動き始めたこの感覚は
まるで自分が赤子を産んだかのように
未知の世界に飛び込む
大きな一歩。
たかが鳥でも。
娘。フリーズ。
家に到着し
せっせとゲージの準備をするのは
率先して主人( ´∀` )
実は一番喜んでいると言えるその様子。
目論見は大正解で
きっとこうなることは分かっていたと思う。
ただ
きっかけをつかめないだけで
その世界に到達したら
全力で向かう様子は何度も見てきた。
なんだか急に真っ暗な箱の世界に入れられ
車という移動する異空間の体感を経て
戸惑っている箱の中のインコ。
箱を開けると
カサカサと動く物体。
光とともに現れる鳥のフォルム。
ワタシのシナリオが見事に現実になっている喜び♪
我が家にインコがやってきた!!
住まいのゲージセッティングは完了。
(これまた即時ww)
戸惑う二羽をゲージに入れて
我が家の居間にゲージが存在し
その中にまさに「小鳥」がちんまりしている。
雛鳥にしてはやたらと広い(苦笑)
まだ飛べないのに飛べるスペースがあるような。
3LDKに子供がいるかのような。
でも
なんとも微笑ましい。
何だか生活に余裕があるような錯覚にも陥る。
そんな余韻の中で
どこかで懸念している娘の反応。
我が家にその光景が交わって3時間ほどしたとき
バイトから娘が帰宅した。
玄関を開けた途端から
疑いのオーラ全開で入ってくる。
前日から主人が
「お母さん、インコ飼うっていうんだけど駄目だよね?」
って娘と反対運動を加速していただけに
何かを察していたのは言うまでもなく。
そして目の当たりにした
ゲージの中にいる
しかも「二羽」のインコ。
「はぁ??マジで買ってきたん??」💢。
「ゔぇぇぇ。この鼻、無理なんですけどぉ」💢。
・・・インコの鼻ですが(-_-;)
手に乗せて見せても
体は後ろのめりで全拒否している。
確かに鳥が嫌いというデータはインプットしていましたが
推しのライブ前に鳩にフンを頭にいただいた過去。
登校中にカラスのフンが何度も目の前に落ちて恐怖を抱いた過去。
・・・それが発端(笑)
そりゃ生き物、フンはしますて!
鳥にはトイレがないからしゃーないやん!
と諭してもフンだけに自分が汚されたような
そんな深層心理が鳥嫌いに結びついたのかもと思います。
「面倒はみないよ~。」
と言い放ちつつ、チラ見しているその矛盾さに
時間の問題ということを確信した一コマ。
どうなることやら。
反対派でしたよね?おたくら。
娘に拒否されてしまうとはいえ
目の前の二羽はとってもめんこい。
まだまだ慣れない我が家の空間に
ピタっと寄り添って毎日緊張している様子。
慣れるまで時間はかかると承知しているので
出来るだけリラックス出来るようにと
世話を焼くという行為が
我ながらウケる。
そして赤子の成長を見守るように
餌を食べただけで喜び
ゲージから出てきただけでも感激し
鳴き声に感動し
わずか30グラムの小さなインコに
自分の時間を費やすことの心地よさを
気づいたら主人と共に楽しんでいるwww
まさに子育て、孫を子守りしているかのような
そんな感覚。
・・・子育ても終わり何か責任をもって育てるという
大きな任務たるものを終えたこのタイミングで
またこのような状況を自ら作ろうとしてしまうのは
何故なのかと不思議に思う。
でもその正体は
きっと余裕というもののスペースにある
愛情という感情を持て余していたのかもしれない。
そしてこんな風に思えてしまう。
人の心に気づきを与えてくれるわけだ。
30グラムの物体が!!
そして何より
断固として拒否していた「娘」が
まるで人が変わったようにこのインコたちに
依存するかのような勢いで
どハマりしてしまってる!!
スマホの容量が足りないくらい
写真がカメラマン級に増え続けている。
・・・どうしたものか。
(結果、容量をアップする)
主人もまるで人が変わったように
インコたちに向かってデロデロしている。
毎日、寝かしつけをするという
頼んでもいないローテーションを律儀にこなす。
・・・子供の寝かしつけはしなかったはずだが(-_-;)
一番欲したワタシが
しっかり置いてきぼりになっとる( ̄▽ ̄;)
反対派でしたよね?
おたくもおたくも?!
我が家はインコ優先にいつしかなってしまいました。
インコ様なのです。
インコの成長を見つけては
それに喜びを見出し
家族で共有することを
日々、楽しみにしている。
でも成長したのは
主人と娘なのかもしれない。
ワタシはそのためにインコを迎えたのかとも
ここ最近感じている。
ワタシの台本には
この反対派であった二人の変貌ぶりまでは
描かれていなかった
見事なアドリブ。