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【大学受験】化学の攻略法
初めまして、高3東大受験生のクロロメタンです。人生初のブログということで僕の唯一の得意科目、化学について書いていきます。
ちなみに僕は2023化学グランプリで2700〜2800人中上位80に入って予選突破したり(結局銅賞で終わってしまいましたが)、高2で共通テスト化学満点、東大模試でも偏差値70以上取れていたと思いますので、多少は信憑性のある勉強法かなと。
では、いくつかのポイントに分けて話していきたいと思います。
①現象・理論の理解を徹底しよう
これはよく言われることだと思いますが、本当に大事なので話しておきます。突然ですがみなさん、化学の問題を解いていて「これは一体何の実験をしているの?」「なんでその操作をしたの?」などと疑問に思うことはないでしょうか。
これは化学が苦手な人によくある現象で、こうなると問題の状況が理解できず、手も足も出なくなってしまいます。
逆滴定を例にとると、「直接滴定しにくいからあえて過剰の試薬を投入して反応させて、余った試薬に滴定することで知りたい物質の濃度が求められる」という原理を知っておかないと、問題文を見た時に「なんで過剰に入れてるの?」とか「指薬を滴定して何がしたいの??」などと考えてしまうでしょう。それはもう問題を解く以前の問題ですよね笑
化学の問題を解く、という段階に至るために理論の理解は必須という訳です。実験の目的や操作の理由、起こっている現象は納得いくまで調べてみましょう。
②解き方のパターンを抑えよう
ここで僕から問題です。y=x^2+2x+5の頂点の座標を求めてください。どうでしょうか?「コイツ、バカにしてるのか!?」と思われたかもしれませんが、みなさんは「二次関数の頂点は平方完成して求める」という定石を知っているから一瞬で解ける訳です。つまり、解き方がある程度決まっているものは、解き方をパターン化して抑えれば簡単に解けるということなんです。
実は、これが化学にも当てはまります。一見複雑に見える問題も、解き方はある程度決まっていて、ある種解き方の当てはめゲームです。
例えば、理論分野の気体は苦手とする人が多く、とても差のつきやすい分野ですが、解き方は少ないし公式も極論PV=nRTさえ分かればそれで全て解けてしまいます。(今度また詳しく書いてみたいと思います) 分野ごとに解法パターンを体系化し、演習を通して解法を当てはめる練習をしましょう。
ここまでが、化学の大雑把な勉強の仕方です。ここからは僕の実際の勉強法と共に具体的な勉強方法を話していきます。
③なるべく授業を受けよう
化学はどうしてもイメージがしづらく、1人で本を読んで理解するのはなかなか難しいです。そのため、化学の得意な人に教えてもらうのをオススメします。なんでもいいです。僕は駿台で少し授業を受けていたのと、Youtubeの動画を見て勉強していました。まだイメージがいまいち掴めていない、という人は、まず授業を受けてみましょう。人から教えてもらうことで、余計な勘違いをせずに済むので効率がいいです。
④たくさん演習を積もう
これは全科目共通ですが、アウトプットしないと知識は定着しません。特に化学は授業を聞いていても問題を解いて初めて得る知識がとても多いと思います。
僕は「化学の新演習」という問題集を3週ほどして演習を積みました。講義を受けて基本的な知識をインプットしたら、どんどんアウトプットしましょう。
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⑤問題を解く→分からなかったこと・知らなかったことを調べるというサイクルを作ろう
これは最後の補強的なイメージです。④までで、ある程度の知識・解法は入っていますが
・公式を暗記しているだけ
・暗記系の定着がイマイチ
・勘違いをして覚えている
などがまだ多いです。これではある程度まで点数を伸ばせても、化学を得意科目にするのは難しいです。そこで、僕は「化学の新研究」という参考書で気になるところを調べまくっていました。これにより、知識がより強固なものになり、東大の問題だろうと特に苦労せず解けるレベルに達することができました。納得いかない、腑に落ちない所は積極的に調べるようにしてみましょう。
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[番外編]万人受けするかは分からない勉強法の具体例
最後に実際の僕の問題集、参考書の使い方の細かい部分を少しだけ話したいと思います。
まず問題集ですが、最初は半分インプットのつもりで解いていました。まだ講義を終わった段階なので、知らない知識も多く、いちいち調べているととてつもない時間がかかってしまいます。そこで、1週目はなるべく解説を読んで理解するけど、できなくても一旦覚えて、2週目以降でしっかり深掘るという方法で進めていました。このやり方は我ながら賢かったな、と思っています。
次に参考書ですが、化学オタクだということもあり、「化学の新研究」の情報からページが分かるくらいまでやり込んでやろう!という意気込みでやっていました。結局、その領域まで達成はできていないですが笑、「何ページか全然覚えられなかったやつだ!」と逆に印象深くなり、覚えることが出来たようなものもあります。新研究のストーリーを頭に作ることで、知識を取り出すのが速くなったという感じですね笑。まあ新研究を読み込むのは化学に時間がかけられる人(高2以下、または他教科が仕上がっている高3)だけでいいと思います。
[東大志望の人へ]
東大の化学は、知らない実験や大学化学の反応を普通に出してきます。これに関しては、過去問演習を通して知らない実験・物質にビビらないメンタルを作り、既存の知識に落とし込む練習を詰むしかないです。大学の範囲(ex:反応機構)まで無理に理解しようとせず、無知の物を類推する力を養いましょう。
以上が僕が培ってきた化学の勉強法です。ここに来てですが、やはり1番大事なのは自分に合った勉強法を見つけることです。この記事はあくまで参考程度にして、ご自身で試行錯誤してみてください。この記事が今後のみなさんの化学人生のちょっとしたお手伝いになれば、この上なく嬉しく思います。