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エリザベス女王杯 前走評価



前走評価

エリカヴィータ

新潟牝馬S (L) 6着

前半1000m通過タイムが58.9秒のHペースを3番手先行。外差しが届くレースで最内を通って展開•進路が向かず勝ち馬と0.7秒差。上がりのかかるレースと2200m以上のレースでは結果が残っていないこの馬が6着ならこのレースのレベル自体が疑問。

キミノナハマリア

札幌日経オープン(L) 3着

好スタートを決めて5枠5番から最内に進路を取れたのは大きかった。この馬が4コーナー5番手通過で先着を許した2頭はいずれも前を走っていた2頭。前残りのレースで3着。この馬が5番手から差し込んできたと言うより、前を走っていた馬が下がったことによる入着内容で高い評価はできない。

コスタボニータ

府中牝馬S (G2) 11着

極端に速いペースではなかったものの上がり勝負の差し決着。速い上がりを使えないこの馬には馬場も展開も向かなかった。重賞戦線では1度も結果の出ていない東京競馬場だったことや、G1レベルでも上位級の馬が複数頭いたことで能力的に足りなかった可能性もある。どちらかと言えば直線の短いコースの持続力が問われる方が向いているイメージ。

コンクシェル

府中牝馬S (G2) 9着

4戦連続の逃げをうつも後続の猛追に屈し9着。差し決着のレースで展開合わず。マイルG1でも逃げれるスピードはあるが逃げ粘れるタイプではなく展開に左右されやすいのが現状。直線の短いコースや前が有利になりそうな馬場コンディションのレースなら見直し可能。

ゴールドエクリプス

マーメイドS (G3) 16着

超縦長の隊列になった中で後方からの競馬。逃げ馬だけが後続を離し馬群本体は平均~Sペース。上がり上位を使っても勝ち馬を交わせないレースになり後方の馬は展開向かず。この馬も展開が向かなかった1頭ではあるが4コーナーの不利を考慮しても負けすぎ。得意の直線平坦コースだっただけに明確な敗因は別にありそう。

サリエラ

オールカマー (G2) 12着

内前決着だったレースで前につけた馬の中で唯一後退し12着。3400mのダイヤモンドSや、2500mの目黒記念で好走している以上距離による敗戦ではなさそう。戦歴を見ると距離を短縮したレースは全敗。対して延長時は1-1-1-1と悪くない。ただそれ以上に影響してそうなのがルメールの騎乗の有無。距離が伸びるタイミングでルメール騎乗なら。

シランケド

魚沼S (3勝) 1着

内側の芝部分が荒れていたことで全馬が内を空けて走ったレース。最後の直線では外ラチ近辺まで使って末脚比べ。この馬は最後方から大外一気で勝利。2,3,4着馬は先行していた馬たちが入り展開を覆す内容。このクラスでは頭1つ抜けていたか。過去の出走歴を見ても直線の長短、距離、クラスを問わず上がり上位の脚を使えている。この馬の末脚というのは本物。問題はスタートが不安定なところ。

シンティレーション

府中牝馬S (G2) 2着

差し展開を味方につけての好走ではあるがG1級の馬と比較しても全く見劣らないパフォーマンス。能力のある馬相手にも充分通用することを証明。勝ち馬とは位置取りの差が詰まらず、同じ上がりタイムを記録された以上単純計算では逆転は厳しいか。ただ一皮剥けた可能性は高い。

シンリョクカ

新潟記念 (G3) 1着

アリスヴェリテが引っ張るレースで前半1000mのペースは58.9。平均よりやや速いペースで差し決着の中2番手先行から勝ち切ったのは評価できる内容。2着に後方から突っ込んできたセレシオンは直線で進路を探しながらだったことを考えると、スムーズだったら差されていた可能性はあるが展開を考慮すればこの馬の粘りこみの方を高めに評価したい。現状では2000mを超えるレースで実績がない点を踏まえても適正舞台としては1800~2000mがベスト。

スタニングローズ

クイーンS (G3) 6着

上がり上位を記録した馬たちが1,2,4着。斤量の軽かった51キロ組の3歳馬が1,2着と差し展開も向かず斤量も57キロ(牡馬換算59キロ)ではさすがに厳しかった。1,2着馬とは実に6キロ差で勝ち馬と0.2秒差なら負けて強しと言える。ただ前がキツイペースではなかったのでG1馬としては少し物足りない走りのような気がする。

ハーパー

府中牝馬S (G2) 15着

1枠1番から好スタートを決めて馬群の中団よりやや前目の位置からの競馬。上がり勝負になったことによる敗戦ではあるがさすがに負けすぎ。3歳時はクラシック路線の上位組だったが近走は全く面影がない。元々速い上がりが使えるタイプではないが直線では完全に置いてかれていたのを見るとこの馬の敗因は精神的な部分なのかもしれない。

ピースオブザライフ

トルマリンS (3勝) 1着

道中で後方から捲りが入る流れになったがこの馬は自分のペースを崩さず馬群の内側で脚を溜める内容。変に動かなかった事が終いの脚につながった。直線では狭い馬群をこじ開けての勝利で根性もある。逃げ・先行した3頭が2~4着を占める中4コーナー6番手から差し込んできたのは評価できる。
たださすがにダートの条件戦から芝G1は通用しない。

フェアエールング

STV賞 (3勝) 1着

好スタートを決めて最内の3,4番手の絶好位を確保。抜群の手ごたえのまま4コーナーを回ってきて勝利。前有利のレースではあったが先行して上がり最速をマークできている以上今回のメンバーでは一枚力が上だった。得意の札幌ということもあったはず。今回の勝利でオープンクラス入りしたが戦歴を見る限り洋芝巧者または滞在競馬向き。上のクラスで活躍するにはある程度条件が揃う必要ありそう。

ホールネス

新潟牝馬S (L) 1着

縦長の隊列になった丁度真ん中あたりで折り合いをつけ、最内の芝が荒れた部分を避ける立ち回り。Hペース・外差しを活かしての勝利。スタミナを求められるレースになったことがこの馬にとっては良かった。このレースに関しては展開面やメンバーレベル等いろんな条件がこの馬に向いていた印象強い。

モリアーナ

府中牝馬S (G2) 8着

後方で脚を溜める競馬で8着。外差しのレースながら岩田父特有の内にこだわる騎乗が仇となった敗戦。この馬も外差しを選択していればもう少し上の着順だった可能性はある。とは言え上位の馬たちとは力差を感じた内容。この馬は溜めれば末脚は伸ばせるが追走力がないタイプの馬である程度の位置が取れない。距離適性としては1800mよりもう少し長いところの方が活躍できそうなイメージ。

ライラック

府中牝馬S (G2) 13着

8枠1番からのスタートということもあり終始馬群の外を走らされたレース。結果としては13着ではあるが昨年の同レースで3着だった時よりも速いタイムで走っている。どちらかというとタフさを求められるレース向きの馬で、速い時計勝負ではそもそも厳しいタイプ。おまけに休み明けで馬体重+18キロでの出走だったことを考えればここは叩き。個人的にはこの負けはそこまで気にならない。

ラヴェル

オクトーバーS (L) 6着

内前有利のコンディションで差し届かずの6着。展開は向いてなかった。+16キロが影響した可能性あるが、後方で脚を溜めて上位の上がりを使えていないということは単純に力不足か距離が合っていない可能性あり。良馬場に限った距離延長時は古い順に4,5,5着と大崩れしておらず、状態が良ければ距離延長時なら見直し可能かもしれない。

ルージュリナージュ

府中牝馬S (G2) 5着

この馬にとっては東京のように長い直線の舞台がベスト。それを示すように上がり32.8を記録するも位置取りが後ろ過ぎて届かず。1,2着馬にはこの馬より少し前のポジションから32.7の上がりを記録されてしまい物理的に差し届かない状況だった。過去の戦歴からも明らかな左回り巧者で東京、新潟外回りコースでこその馬。脚質からも展開に左右される部分多く極端な差し馬場とかではない限り競馬場問わず軸としては買いにくい馬。

レガレイラ

ローズS (G2) 5着

単勝オッズ1.7倍の圧倒的人気を裏切ってしまったレース。結果こそ5着だが前が有利のレースでほぼ最後方から直線だけで5着に追い込んでくるあたりやはり馬の能力は相当高い。どうしてもスタートしてからの進みが良くないだけに現状では後ろからの競馬を余儀なくされる。直線の長いコースで少しでもペースが上がれば後方一気のごぼう抜きも十分あり得る。もう少し前目で競馬ができるようになれば本格化の兆し。

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