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『ソール・ライターの原点 ニューヨークの色』を経て

渋谷・ヒカリエホール9階で行われているタイトルの展示を見に行った。もともとは付き添いで行った展示だったけれど気づいたら約2時間くらい鑑賞していて、彼の圧倒的なアウトプットに今も痺れている。

ソール・ライターという名前から「魂を書くもの」というかっこよさを感じていた名前、実際にはスペルは「SAUL LEITER」のようだった。
没後100年を記念して開催されている本展示では、彼の作品が400点ほど展示されていたようだが、没後に未整理だった作品たちは約数万点にものぼるとのこと。

展示は彼の作風や仕事の変化から
①モノトーン写真
②ポートレート
③ファッション誌
④その他近代作品
というカテゴリで展示されていた。

「え、そこ切り取るの?」「そのピントの合わせ方なに?」と写真素人が見ても「すげぇ」とこぼれる。
特に、彼がニューヨークに渡った後に撮影していた友人たちの楽しそうで、ワクワクしている表情や仕草を撮りきる彼の人間性が好き。
もともと画家志望だった彼は絵も描きながら写真をしていたそうで、色彩表現の研究を含め撮影をしていたよう。

没後でありながら彼がこれだけ評価される理由を考えると
やはり圧倒的なアウトプット量だったんじゃないか。
そして、彼は友人や関係者の繋がりから色々な話を得ていたようで、その人間関係の構築能力が実はとっても高かったのかもしれない。

彼が撮影をしていた当時だってフィルム(特にポジ)は結構値が張ったのでは?と思いを馳せている。

自分の見ている世界を切り取るための圧倒的なアウトプット量
写真を通して関係を作り出していく力
そして素敵な友人・隣人たち

再び評価されたのは80代と語られていた彼だが、その性格や彼のもつ文化はむしろこれから時代に必要で、主流になっていくんじゃないか。そんな気がしている。

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