【詩】 「スクランブル交差点の憂鬱」
「スクランブル交差点の憂鬱」
始発までの午前4時
スクランブル交差点が
光り輝いてるよ
抜け殻の夕暮れ時は悲しみの色
のろのろと始まる日常という名の刻
トンズラするなら今が丁度良いよな
それが暗黙のルールと言うもんだ
なぁ きみも そう思うだろう
もう嘘をつくのは止めようか
あんたの頭が背中が腰が胸が
悲鳴を上げているのが聴こえてくるさ
誰かの肩を探しても無駄だよ
イカれてるのは やっぱりあんたか
違うだろ 誰でも無いさ俺だよな
そうやって誤魔化し続けて騙す
小さなCPUはぐちゃぐちゃだよ
とぼとぼと 云われるがまま
まるで死に行く人が渡る川のような
スクランブル交差点を鬼達までも
夢うつつのまま渡っているさ