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通訳ガイドって?(2)デビューの準備

こんにちは、Akiです。
「通訳ガイド」って何者なのかという疑問にお答えする記事の2回目です。

前回は通訳ガイドになるための「全国通訳案内士試験」までについて書きました。

今回はその試験に合格した後、通訳ガイドとしてデビューするための準備について、私の経験もまじえながらお話したいと思います。

なお、この記事は私個人の経験から語る「通訳ガイド」ですので、一般的な通訳ガイド像とは異なる場合があることをお断りしておきます。

全国通訳案内士の登録申請

全国通訳案内士試験に合格すると、合格したことを証明する合格証が与えられます。これだけではまだ全国通訳案内士ではありません。
居住する都道府県知事に、全国通訳案内士の登録申請が必要になります。

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登録を受けた人には「全国通訳案内士登録証」が交付され、晴れて全国通訳案内士となります。

この時点で全国通訳案内士(通訳ガイド)として、「報酬を得て、通訳案内(外国人に付き添い、外国語を用いて、旅行に関する案内をすることをいう。)」が可能となるのですが、いきなり通訳ガイドの仕事をはじめることは難しいです。

それには、通訳ガイドとしてデビューするための準備が必要です。

通訳ガイドとしてデビューするための準備

実際に通訳ガイド業を行うために必要なことは2つあります。

1つは、お客様となる訪日外国人から、ガイド要求(ニーズ)を探してガイドを依頼されること。(これについては次回の記事で説明します。)

もう1つは、外国人のお客様に、旅行案内を行うスキルを身につけることです。
全国通訳案内士試験の勉強を通して、日本の観光地や文化についての知識を習得していても、旅行の現場を案内するためには、別の知識とスキルが必要になります。

具体的には、旅行計画(行先やスケジュールなど)を理解した上で、ツアーを催行するスキル旅程管理といいます)。
そして、案内先でお客様に説明するための詳しい情報・知識、案内先をどのように巡るかという動線の把握、レストランやトイレなどの場所のチェックなど。

また、お客様が団体なのか、個人・家族などの小グループなのかによって、移動手段や行動のしかたが異なりますので、注意が必要です。

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すでにボランティアガイドや、国内添乗員などの経験が十分にある方は、すぐにでもデビューできると思いますが、そうでない場合は、まずこれらのスキルを身につけることをおすすめします。

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私は全く経験がありませんでしたので、ガイドできる自信をつけるために、時間をかけて準備しました。

その方法としての「新人ガイド研修」「ボランティアガイド」について私の経験を紹介します。

新人ガイド研修

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました! これからもご愛読いただけると嬉しいです!