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本当に欲しいものは何か?
今まで何十年も続けたことを変えるには、精神論も方法論もどっちも必要だ。という点でもダイエットと節約は似ている。「痩せたい」「貯めたい」という気持ちだけでも続かないし、小手先の対策だけでは効果がわずかで続けられない。
ダイエットの方法論は持ち合わせていないが、節約については「本当に欲しいものは何か」を、とことん突き詰めて考えることを推奨したい。どんなに頑張って働いても運用しても、お金は有限だし手が届かないものはあるのだ。「六本木ヒルズに住んで身につけるものをハイブランドで固めてエルメスの上得意客になってお抱え運転手の送迎で毎晩パーティーに行く」人生が本気で欲しいなら節約なんかしている場合じゃなくて、外資系金融機関に就職して人の三倍働きながら芸能事務所にも売り込まないと。
ここまで極端ではないにしても、節約したいと思うのはその背景があるはず。なぜ?を突きつめると、自分がどうしたいのかが見えるし目標金額も具体的になる。ふわふわと周りに流されているから、お金がいくらあっても足りないし、お金も本当に欲しいものも得られない不満ばっかり溜まるのだ。
私はお金そのものが好きだし、お金が無いことが一番怖い。買い物は生活を成り立たせるための最低限で良う。貯めて運用して、贅沢をしなければ自分が死ぬまでお金に困ることは無いだろう、という金額になって、やっと安心した。私にとっては、将来的に安心できることが最優先だったわけだ。
本当に欲しいものが自分一人のくつろぎタイムの充実なら、勤務先の友達とのランチは三回に一回は断って自席でお弁当でも良いかな、となろう。
人付き合いが何にも増して優先されることなら、少々狭くて古い物件で家賃を節約してでもランチ会や飲み会の費用を捻出したい。
いつも最新流行の可愛い服を着るためなら、お酒もスイーツも我慢我慢。
旅行が一番の楽しみなら、自分の時間を削り副業をしてでも稼ぎ、まとめて休む。
さあ、何が最優先?
わからない人も多いだろう。それが普通だ。自分の本当の姿を理解している人は少ない。時と共に気持ちも変わるし。
心から満足できて、ハッピーになれる。そんな「自分の青い鳥」を捕まえておくと、それが生きる基準になって、いろんなことが安定する。本当に必要なことは、そう多くはないのだ。