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お金を貯める方法

老後2千万円どころか、65歳までに3千万円近くも貯めなければいけないことがわかった。

では貯め方を。
散々言われていることだが、r>g、つまり人間の労働よりお金が働く方が効率よく稼ぐ。特に、株式はギャンブルの中で唯一期待値1以上だ。
お金を働かせている間は使えないことだけが唯一の弱点。また、株価は日々動いているが、企業が資本から収益を得るにはそれなりに時間がかかるわけで、お金はじっくり時間をかけて働かせるのが吉だ。なので、最低限の貯蓄を持った上で株を買う。最低限の貯蓄とは、普通預金で90万円だ。

さて、会社員であれば、まずは自分の勤務先が持株会をやっているかを調べよう。持株会とは、勤務先の株式を社員が積立購入する仕組みで、会社からは奨励金として積立金の数%が補助される。この数%はどんな免税や優遇措置よりも美味しく確実な制度だ。持株会があるなら上限額いっぱいまで使うことを強く推奨する。
ただし持株会は、入って終わりではいけない。時々残高をチェックして、100株、つまり1単元を超えたらさっさと売る。じっくり時間をかけるとか言いつつ、ここだけは逃げ足早く。他の株を持っているなら、それらとの総合的なバランスである程度の規模を持ってても良い。が、今から投資をする投資一年生は、持株会は100株貯まったら売る。この時、元本割れ状態だと売りたくないかもしれないが、授業料だ。
次に、ネット証券に口座を開く。「特定口座源泉徴収あり」が手間がなくて良い。一般NISA口座も開設する。持株会で利用するのがネット証券ならそのままその口座を利用する。違うなら持株会で売ったお金を自分の銀行口座に入れた後、そのお金をネット口座に入金する。
なお、面倒でなければ持株会から証券会社に引き出した株をネット証券に移管してから売る方が総合的な手数料は低く済む。
ネット証券で買うものは2559(MAXIS全世界株)だ。他は見向きもしなくてOK。持株会が無い、公務員、フリーランス、持株会全力でもまだ積立できる余力がある、といった方はeMAXIS slim全世界株を積立購入する。
あとは、持株会の残高が全世界株の残高の1/20を超えないように、時々売って全世界株を買う。MAXISの方は配当金として現金が年1回証券口座に入るが、このお金もMAXISを買うのに使う。
なお、会社で確定拠出年金をやっているなら、ここにも全力投球。対象はこちらも世界株。

優先度をおさらいすると下記のとおり。
 普通預金90万円を確保
 持株会
 NISA
 企業型確定拠出年金(DC)
 個人型確定拠出年金(iDeCo)

収入と積立可能額によるが、100万円は意外とすぐ貯まる。100万円で安心して(あるいは不安になって)使ってしまうことのないようにしたい。
お金を貯めるのはダイエットと一緒だ。ライフスタイルとして淡々と継続する。株価は日々上げ下げするが、放置。持株会を売るタイミング、MAXISを購入するタイミング、どちらも「決まった単元まで貯まったら」と「お金ができたら」で良い。今日明日使うためではなく65歳まで貯め続けるのだから、目先数ヶ月の株価変動など誤差だ。
まとまったお金が必要になったら、まずは普通預金から使うが、証券口座の分も必要なら売って構わない。
とにかく四の五の言わずに運用してみよう。