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お金は寂しがり屋
タイトルは元祖お金の神様・邱永漢氏の名言。
私は株の現物取引しかしていない小金持ちなので、ものすごく多くを語れるわけでもないのだけど、この言葉は本当に日々実感する。
例えば株。3%値上がりした時に得られる金額は、10万円分の株を持ってる人がたった3千円なのに対して、1億円分を持ってる人は300万円。
ね、お金がある人の方に集まってしまうでしょ、お金。
私は株を買って長期持つことが多いので、買値の3割にも増加した結果を見て「株って儲かるなあ」と思っているけど(もちろん半額レベルまで下がる銘柄もある)、そもそもの種銭が無いことには増えるも何もない。それに種銭が少ないと増え方もそれなり。例えば、高齢の知り合いは年金の足しに配当金を引き出して使っているので、配当金を投資に回すより増え方が緩い。
原資が無くて、時間をかけてもいられない人がFXに走る理由がよくわかる。シンプルな丁半博打だし、レバレッジをかける(借金して賭け金を増やす)ことができるから。FXはゼロサムゲームだし、売買手数料を加味したらマイナスサムだ。普通に考えたら、資産を増やす目的で手を出すものではない。
では、どうしたら貧困を脱することができるのか。
ゼロサムなギャンブルは論外。
株で運用するには種銭が要る。
結局、少しでも多く稼げる仕事を継続して、無駄遣いをせずに、しっかり貯めてそれを運用の種銭にするしかない。
つまらない結論だ。
小金持ちとしてのノウハウも何もありゃしない。
でもね。
特に縁故とかが無くても、そこそこ賑わう町に行けば何らかの仕事があり、場合によっては住み込みなどもできて、働けば現金が手に入る。これってすごいことだ。江戸時代より前の農村などを想像してみてほしい。頑張って働いても換金できるアイテムの収穫は年一回で、天候や病害虫などのリスクがたくさんある。飢饉、口減らし、姥捨、などの言葉をリアルに想像すると、その凄惨さに比べたら、今の弱肉強食資本主義社会の恐ろしさなど可愛いものだ。
というわけで、お金が集まるように、まずは働いて種銭を貯めよう。100円からでも株式投資ができるのだから、給料も金融資産も、スモールステップでコツコツ積み上げよう。