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教育費を用意する

学資保険の営業によく使われる脅し文句だと思うけど、教育費は本当に本当に高額。私立大学は20万円くらいの入学金が、入学辞退しても戻ってこないことはよく知られているが、あまり偏差値の高くない大学だと、入学手続きは入学金と前期の授業料を一括で払う必要があり、入学辞退する場合は申請すると授業料だけ後日返してくれる仕組み。なので、学力によっては高校3年の1〜2月には160万円くらい用意しておかないと入学手続きが回らない。さらに決して安くない受験料。合計200万円は借金してでも自前で用意しておかないといけない。奨学金の給付は入学後なので。
実際かかるんだからつべこべ言わずに、子どもを産んだらさっさと教育費を貯めよう。

大学の授業料に奨学金を利用する場合でも、前述のとおり大学受験料と最初の入学金は自力で払う必要があるので、最低でも100万円、できれば200万円くらいは確保しておきたい。子どもが生まれてから毎年56000円ずつ貯めれば18歳までに100万円貯まるのだが、何も考えずに使っていたら貯まらない。児童手当を使わずに貯蓄しておくのが無理なく貯める方法だろう。
私立幼稚園、公立小学校、私立中高一貫、私立大学、というコースだと貯めどきが小学校6年間しか無いし、水泳、ピアノ、ダンスと人気の習い事複数に小4くらいから塾通いすると相当にお金がかかる。このコースを自信を持って進むには、親が2人とも高収入か、祖父母世代の潤沢な援助がないと無理だ。
1馬力で子ども3人が全員小学校以外私立だった友人のところは、収入もあったし独身の時から株転がしをしていたけど、大学は奨学金を利用したらしい。そのくらい、教育費ってかかる。

私は安全資産として、一括払いで学資保険を子ども1人100万円ずつ用意した。確か一歳くらいの時には用意したと思う。貯蓄性だけを重視してソニー生命で契約した。今となってはその分ソニー株を買っておけばって話だけど、それでも普通の預貯金よりマシだった。
100万円で足りるわけがないので職場に出入りしてた労金でも子ども名義の積立預金をしたのだけど、地方労金だったので東京に転勤する時に支店が無い。不便だからと解約したら郵便貯金への送金手数料が利子を軽々と上回った。
それで腹を立てて、ジュニアNISAではなく子ども名義の証券口座を開いて、積み立てた150万円近くのお金で優待株をあれこれ買って今に至る。ちょろちょろ売買して銘柄は入れ替わってるが、総額が元本の4倍くらいになって、ちょうど私立大学4年間の授業料が賄える。ありがとう、投資先のみんな、ありがとう、アベノミクス。
本業の労働収入だけでも何とかなったとは思う。でも、投資の利益が無かったらきつかっただろうな。何しろ夫が途中から無職になったから。
株式投資は最悪半額になるし、相場環境に恵まれたのも大きいから、教育資金を株式投資で準備するのは誰にでも勧められることではない。ただ、これから先はインフレも進むので、預金だけで資産形成するのは難しいと思う。生まれてから18年の間に、インデックス株式投資信託に積立投資をしていくのは悪くない選択だ。たとえば、児童手当の半額、毎月5千円を18年間年利3%(相当保守的な数字だ)で積み立てたら、元本は1,080,000円、税引後利息は276,935円にもなる。これだけあれば大学受験に備えられる。児童手当の残り半額は定期預金で貯めても良いし、日本国債もインフレ対策になる。
子どもが生まれたら、計画的に資産形成したい。