黄昏の中の希望 2024/11/01-2
From MISALENS # 02
朝陽の中に希望を見るのは簡単だ
だって、朝日は希望に満ちているのだから
闇に向かう光の中に
夜の静寂に吸い込まれるように暗くなっていく
失われていくその中に光を見つけられたなら
その光をこそ 希望と呼んでいいのではないか
いくら縋ってもその願いも虚しく
当たり前に失われていく光を
わたしは
為す術なく見送りながら
その中にそっと微かに香る希望を探す
世界は地続きだから
きっと今ここにあるものの僅かな何かが
明日の朝また希望となって昇っていくのだから
いや、それはなくなってもいいのかもしれない
わたしが黄昏の中に見つけた光は
闇の中に融けて明日にはなくなっているだろう
それがこの世界の道理であるならば
道理はときに不条理で
何の因果関係もなくわたしのことを傷つける
道理の方だってきっと
不本意ながら人間の愚かさが拵えるその傷を
静かに観察しているに違いない
朝陽の中には希望がある
そう感じているわたしがいる
なぜかそれを"知っている"わたしがいる
それが、闇を超えるということだ
そもそも、光はそこにあるのではなかった
光は私の中にある
その光の在り処を世界を通して知っていく
そうか、それがこの世界の希望か
わたしは静かに
そしてただひたすらに
この世界の美しさを思った
2024/11/01 -2 蠍座新月の日に(246/366)
よろしければサポートお願いします!!!いただいたサポートは、必ず循環させていきます!!!