歩いて走って、立ち止まってまた歩いて 2024/11/29

自分の人生をふりかえっている。
考えてみると、これまでにも何度か人生の方向性というのは変わっていて、その都度、自分の内外から何らかのヒントや導きや誘いを経て、方向転換をしてきたなと思う。当たり前すぎてびっくりな文章だけど、本当にそう思っているのだから仕方ない。わたしは天邪鬼だから、普通すぎる文章にはいつもざわつきを感じるのだけど、これはもうこう感じていてどうにもこうにも変えようがないからこのまま書くしかない。

歩いて、走って、立ち止まって。
そしてまた歩く。
その繰り返し。

でも、その都度歩く道は違う道だ。同じ道だが、歩くわたしが変わっていくので、景色が違って見えたり、今までは気付かなかったものに気付けたりする。気付けないものももちろんあるのだろうが、それはまた次だったり、この前だったり（何度か前だったり）で触れたり触れることになったりしているものだから、今歩いている道からは見えなくたっていい。

わたしは今とても穏やかで、少し慣れてきたとあるタリーズの奥の方の席に座って、このnoteを書いている。BGMはシンプルなピアノの曲で、人は割と入っておられるけど大きな声でお話されている方はおられず、商品出来上がりのブザーの音は鳴り響くけど、それ以外に大きな音はしていない。

自分の中が静寂で満ちているとき、わたしはこのままでenoughであるなぁと感じる。そして、もっとenoughになっていいのだと、enoughを溢れさせていいのだと感じて静かに嬉しくなる。満たされたら終わりだと思っていたが、満たされていてももっと満たされてもいい。それは傲慢なことではなく、自分に素直であることらしい。

「もう十分だと思っていた」と、とあるリトリート（あえて）で出逢った仲間の何人かが言っていた。きっと、この言葉自体はそこだけじゃなくても、他の場所でも聞いたこと自体はあるのかもしれない。でも、自分が心の底からそう思う（思ってしまうに近いかも）日がくるとは思っていなかった。そんなことないと思っていたはずなのに、今ここにこうやって言葉を綴ってみて、わたしはまだまだ足りないと思っていたこと、まだまだ何かをしないといけないと思っていたこと、まだまだ修行を積まないといけないと思っていたことがありあり･･･どころかありありありありくらいの感じでひしひしひしひしと感じられて、正直驚いている。え、わたしそんなに修行みありましたか。ええ、ええ、存じ上げませんでしたよ。てか、聞いてないよ？(苦笑) みたいな気持ち。

でも、そうやって書いてみたところで事実わたしはそう思っているので、なるほど自分という人間はわたしのことをわかっていなかったのだなぁと思ったり、本当はわかっているがわかってはいけないと思っていたり、まだという言葉に託かこつけて本当に見ないといけないものを横目に見てることにしていたのだなと思った。それはもうとっくに、わたしの真ん中に陣取っていたのに。

だからずっとバランスが悪かったり、バランスが取り難かったりしていたのだなと思った。バランスが取れているのに取れていないと思っていたり、逆にバランスが崩れているのにバランスがいいと思ったりチグハグしていた。

わたしは西洋占星術でいうところの太陽天秤座。キーフレーズなるものは「I balance.」だ。実は、天秤座とはある意味1番バランスを取らなくていい星座のような気がしている。色んな意味で。そもそも、真実に気付くまでは、自分が思っている・・・・・・・・バランスが・・・・・正しいバランス・・・・・・・だなんて・・・・、どの視点、どの視座から見ているかによって変わってしまう不確かなものだ。そして、真実という定義もまた、突き詰めてしまうまではどこまでも不確かなものなのだから。

不確かさの中で、1番確かなものは、わたしであるという感覚だが、それもまた不確かなもので、感覚である以上、その感覚が・・・・・そうであると・・・・・・わかるまで・・・・・、わからないままにわかった気になって生きていたり、わかるを自分に強いたりしていたように思う。そしてそれは別の部分においては依然として今もそうし続けている、ということも。

ということで、冷静（だったかどうかはどうだろう）に分析するのはこのあたりまでにして、とりあえず今ここにいる自分に祝福を送るのはどうだろうか。きっとそうした方がいいに違いない。今ここに立ってOn my Markいるわたしに、わたし自身から最大の祝福を送る。いつもそこからしかはじまらない。だから、いつもここに帰ってきて、少し止まって、また歩いていくのだ。

2024/11/29 （265/366）