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怪我をしている人が周りに多いのです。

サッカーを今でも続けている従姉妹が膝の手術をした。今まで計4回はしているので、今回で5回目。さぞ不安であろうと連絡してみると「手術頑張ってくるね〜」…と明るい。

どうやら、膝の半月板も原型を留めてはいないらしい。あえて骨に少しの亀裂を入れることで、新たな骨が出てくるらしく、そんな話を聞くと改めて人体の凄さを感じる。

さて、そんな私も年末には皮膚生検が待っている。(これは多分大丈夫なのだが、念の為に確認する必要がありそうなった)

部分麻酔をするので「今まで麻酔は大丈夫でしたか?」と看護師さんに聞かれた。「歯医者さんで大丈夫ならば平気だと思いますよ。まれに気持ち悪くなる人がいるので」と言われ
「大丈夫です」

と、答えたものの、そういえばあまり虫歯になったことがないな、と思った。以前全身麻酔で手術をした事があったが、その時の事を思い返すと辛かった記憶が鮮明に蘇ってきた。

手のひらに膿や水疱が出来る掌蹠膿疱症に悩まされていた10代後半。その治療として効果が高いと言われていた扁桃腺切除の手術を、時間がたっぷりとある就職前のその頃に行うこととなった。

今でもはっきりと覚えているが、手術前に「これを飲んでください」と薬を渡されて、それを飲むとやたらと明るくなって、なんだかとても楽しくなってきた。

「行ってくるね、やっほーい」という感じでやたら明るく手術に臨んだ事を覚えている。

手術台に登り、側でカチャカチャと器具を整えたり声を交わしている音がする。看護師さんが優しい声で「お名前教えてくださいね」と言ったように思う。

名前を言い「それでは数を数えてくださいね」
「いち、に」

「さん」と言おうとした時に幕が降りたかのように目の前が真っ暗になった。バッサリと今まで生きてきた世界との隔たりが出来たような瞬間だった。

それから意識が戻って麻酔が切れてからは大変であった。ひたすら気持ちが悪く、吐くものが無いのにずうっと吐いていた。

だから多分私は麻酔は身体に合わないはずだ。仕方がない。心づもりをしておこう。

あの、目の前が真っ暗になった瞬間の恐ろしさはいつまでも記憶に残っている。

友人の子どもも膝を手術するらしい。身体にメスを入れる程のことだもの、強烈に記憶として自分の中に刻まれて、まるで昨日の事のように思いだされる。そんな手術にまつわる話を今日はしてみた次第。





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