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5月日記つづき

フィルム現像に出していたものが上がってきた。かなり昔のものもあり、凄く楽しみにしていた。1番写りが気になったのは、10月の甥っ子の誕生日に、プレゼントとしてお金を渡したら珍しく「カメラ撮っても良いよ」と言ってくれた1枚。仕方ないな、という感じで斜に構えていた記憶だったが、仕上がりを見ると、穏やかなやさしい彼の表情が写し出されていた。何だか感動して、カメラを続けていて良かったなと思えた瞬間だった。


なごみスポット。

5月某日

実家に寄り、父の通院の様子と疲れ具合を確認しに行く。帰りに近くの生協で「あれ、◯◯ちゃん!」と呼ばれて前を見ると、笑いながら買い物カゴを抱えたすうさんが居た。そういえば毎度フットワークが軽いすうさんだが、人混みが嫌いらしく、夜遅くを狙って買い物に行く、と言っていた事を思い出した。報告として
「そういえば私、携帯依存症ボックス使い始めたんだよ」
「えっ、携帯見ないで何してんの?読書とか?」
「ね、寝てる……」
「そんなことだろうと思ったね!」
「なんでわかるんだよお〜」互いに爆笑する。

「だめだよ、いつ緊急の電話が入るかもわからないじゃん、実家から。だからやめときな。」
「そ、そうだね……」
「携帯なんて、見ちゃうんだからさ、見ちゃうの、いいの。それで。携帯って、そういうもん」
「そっか、良いのか」
「うん、いいのいいの。また、近々ね!」
そんなご近所話をしてから帰路についた。

イチョウ並木。ヨン様出てきそう。


5月25日(土)

25日に地元に遊びに来る予定の天才若者から24日(金)夜に連絡があり

「明日は、午前中はゆっくり国立を散歩したいと思っているので、夕方公民館に来て下さい。夕飯をロージナかどこかで食べましょう」との事だったので夕方に出るつもりをしていたが、当日の朝「体力を消耗してしまったので、できるだけ早く会って14時、15時には帰宅したいので午前中もしくはお茶しませんか」という旨のLINEが送られてきた。

私は夕方のつもりで朝から活動していたので、残念ではあったが「また次回にしましょう、体調お大事にね」と返信をした。体調を第一に。精神的にもベストの状態で会えたら、次回会うときにはきっと楽しいはず。

5月某日。

つい先日から、自分の真っ黒な気持ちに蓋をしながら生活している事に気づいた。
人間的に好きでは無い価値観もモラルの観点も全く相反する人物がいて、その人はある場所において重宝され認められ活躍しているのが、私は悔しいのかな?私が通用しなかったコミュニティで躍進している事への嫉妬なのだろうか?ずっとその存在を忘れていたのだが、第三者からその人の近況や最近の写真を見せて貰う機会があって「懐かしい」「良かったね」という人として当たり前の感情が湧き上がるのではなく、忘れていた筈の嫌な気持ちや事実がブワァッと吹き出してきたのだ。

だから先日からモヤモヤしていたのではないか、という事に気づいた。でも、この人は決して悪い人では無く、ある人々にとってはとても良い人であり、善良できちんとしている。ただ私と合わないだけだ。それだけのことだ。人は人。比べない。私は私。もっともっとおおらかでいたい。気にしない事だよ、悪い思い出や記憶を消して今日の日を思おう、と自分に言い聞かせて眠る。

何を撮りたかったんだっけな。


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