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7月。色々なことがありました〜その1〜

甥っ子に会えていない

甥っ子は、中学3年生になり塾に通うなど、毎日忙しそうで、本当に久しく会えていない。先日久しぶりに会った時に、ゴロゴロしながらゲームをする彼の服を見ると、キノコの絵柄が描いてあった。
「なんだそれ、可愛い!おしゃれ!どこで買えるの?」
「え?Amazonだけど」
「そうなんだ、へえ……(ウキウキわくわくの表情)」
私の顔をじっと見て、しばらく間があった後に
「あのさ、お揃いにしようとか考えないでね。同じ服着ている人がいるなんて、すごく嫌だから」
「え!なんでわかるの?」
「そのくらい、わかるよ」
「わかるんだ……大丈夫、お揃いになんかしないからね」
と、言いながらも頭の中では、お揃いの洋服を着たイメージをする。頭の中だから大丈夫だよね?

ボランティアの若者から連絡がある


「蓮舫きてる」
とだけ、LINEが入っていた。最寄り駅で蓮舫さんが来るという情報を、ボランティアで知り合った若者、田中が教えてくれた。彼は政治家の考察に長けており、政治家を見る目、おじさんを見る目には定評がある人物だ。「今、辻元→枝野→蓮舫」と、手短な連絡が入る。「行くね!」と走って自宅を出た。北口は、全く人が居ない。南口はどうなっているのだろうか。南口には、階段があるのだが、そこの上の方まで人が溢れかえっていた。

田中に電話をする。落ち着いてから合流しようという話になる。私は、みずほ銀行の日陰に落ち着いた。しっかりと選挙カーも見える。枝野さんがこのクールビズだの何だのという現代の中にあって、昭和の政治家たるやこう!のいでたちで長袖の暑そうなスーツを着ていた。何となく、こちらを見ていたような気がした。手を振ってくれたので、振り返した。蓮舫さんの演説はとても良かった。励まされた。どんな人でも皆一緒の生き方ではなくて良いと言ってくれているような気がして、心からの拍手をした。
「これから皆様の方に蓮舫が参ります」
そう末松さんが言うと、聴衆の中に蓮舫さんが入って行った。
「枝野さんと握手したいなあ」と頭の中で思っていたら、目の前に枝野さんがいつのまにか佇んでおり、私は全く移動する事も無く握手が出来た。
「応援しています」
という事を伝えられたが、恥ずかしがりやなのか、私の後方を見ながら全く目は合わさずに
「ありがとうございます」
と言っていた。

田中兄弟と合流した。田中兄は、多分会うのは4年ぶりになるが、全くそんな感じはしなかった。180センチくらいの身長に原色使いの洋服が似合っていた。田中は、黒っぽい服装にキャップを被って、すぐに今回の選挙戦における分析を始めていた(今回は割愛)

「お茶でも飲みますか」
丸井の中に入り田中兄弟は、今回の選挙戦の中で数々の演説を観てきた中での総括をしていた。武蔵野茶房に入り軽食を食べながら、田中が
「どうやら自分の彼女は俺の事がものすごく好きらしい」
と言っていた。
「その、すごい好かれているって、どうやってわかるの?」
と、私が聞くと
「は?それ、聞いてどうすんの」
と、田中が言う。
「だって、どこかで活用できるかもしれないじゃん」
「は?そんなん、どの場面で使うんだよ、そんなもん」
と、言いながら激しく鼻を触る田中。
「言葉じゃん?」
小さな声でぼそっと言ってから再度
「言葉でしょう」
……と、はっきりと言った。

「鼻を触る:というクセは、心配事や恐怖を感じていて、自分の欲求や願望をさらけ出したくないという気持ちがあります。また、会話の途中に、相手が頻繁に鼻を触り始めたら嘘をついている可能性も。嘘をつくと、ストレスで交感神経の活動が活発になり、鼻の内部組織が膨張するので、鼻がムズムズします。そのため無意識に鼻を触ってしまうのです」

携帯を覗くとそんな事が書いてあった。

田中は私の質問で過度なストレスを感じていたか、もしくは答えられないような回答を思い浮かべながら別の事を答えたのか、本当の事はわからないが、色々なパターンが頭に浮かんでは消えていった。

(つづく)



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