
ReplitのWorkflowでラクラク自動化!開発者のための時短テク
ReplitのWorkflowとは、開発作業を効率化し自動化するための強力なツールです。"Run"ボタンを一押しするだけで、決められた一連のコマンドやスクリプトを自動的に実行できます。
これにより、定型作業の手間を省き、開発者はより重要なタスクや創造的な作業に集中することが可能になります。
また、Workflowを活用することで、プロジェクトの一貫性を保ち、エラーの発生を最小限に抑えることができます。
Workflowの活用シーン
Git操作の自動化
データベースの集計作業
テスト実行の自動化
複数サービスの同時起動

基本的な使い方
Workflowsペインを開く(Command + Kで検索)

"+ New Workflow"をクリック

Workflowの名前入れて実行したいコマンドを追加してSaveして保存
今回は、単純にhello worldと出力するWorkflowを登録しました。

"Run"ボタンからワークフローを実行

するとコンソールからhello worldと出力されます。

利用可能なタスクタイプ
現在、Workflowで利用できるタスクは2種類です。

Execute Shell Command
Execute Shell Commandタスクは、シェルコマンドを保存し、Replit内で実行します。例えば:
python main.py
データベースの集計作業のような処理もワークフローに登録することが可能です。例えば、以下はuserテーブルから登録者の件数を取得するクエリです。 簡単な集計作業であれば、このようにシェルコマンドで実行できます。
psql -c "SELECT COUNT(*) FROM user;"
Install Packages
Install Packagesタスクは、依存関係管理システムを利用して必要なパッケージを自動的に検出・インストールします。詳細はDependency Managementのドキュメントを参照してください。
実行モード
Workflowには以下の2つの実行モードがあります。

Sequential(順次実行)
一つの処理が完了したら次の処理を行うモードです。
エラー時はその時点で停止
例:テスト → ビルド → デプロイ
Parallel(並列実行)
2つ以上の処理を同時に行うモードです。
複数のコマンドを同時実行
例:フロントエンド+バックエンド起動
便利な使用例
今回は、実際に以下のGitの自動同期ワークフローを作っていきます。なおすでにgithubとの連携はできているものとします。
1. Git自動同期ワークフロー
Replitでの作業内容をGitリポジトリと同期するワークフローです。"Run"ボタンをクリックするだけで以下のGit操作を自動実行します:
# リモートの最新コードを取得
git pull origin main
# 現在の変更を全て追加
git add .
# タイムスタンプ付きでコミット
# export行は必要な環境変数を渡してます
export GIT_CONFIG_GLOBAL=/run/replit/user/25701336/.config/git/config && git commit -m "自動同期: $(date +'%Y-%m-%d %H:%M')"git commit -m "自動同期: $(date +'%Y-%m-%d %H:%M')"
# 変更をリモートに反映
git push origin main
下記のように登録していきましょう。

登録したら以下の通り実行できるようになっています。

初回は確認が必要ですが次回以降問題なくリモートからコードを取得してローカルを反映させたのちにリモートにプッシュ可能です。
活用シーン:
作業の区切りでコードをバックアップ
チームメンバーとコードを共有
複数デバイスで作業を切り替える前
他にも以下のようなWorkflownの例が考えられます。
2. フルスタック開発の起動ワークフロー
フロントエンドとバックエンドのサーバーを同時に起動するワークフローです:
# バックエンド起動
cd backend && npm start &
# フロントエンド起動
cd frontend && npm run dev
3. テスト実行ワークフロー
テストとリントを自動実行するワークフローです:
npm install
npm run test
npm run lint
注意点
Workflowは"Run"ボタンを押した時のみ実行
定期実行機能はないため、必要な時に手動実行
エラー時のログはConsoleペインで確認可能
Tips
わかりやすいWorkflow名を付ける
実行順序を意識してコマンドを配置
エラーハンドリングを考慮
必要に応じてコメントを追加
これらの自動化により、開発作業の効率が大幅に向上します。特に繰り返し行う作業をWorkflowに設定しておくと、作業時間の短縮に役立ちます。