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pooh / ぼくの、のびしろ

ぷーです。はじめまして。

突然ですが、ぼくは「のびしろ」という言葉が嫌いでした。

中学生のときに、熱血していた先生が「君たちには、ものすごいのびしろがある。だからその芽を大事にしてほしい」と言っていた。
正直自分は冷めた目で、つんとした表情で、その言葉たちを受け流していた。

「俺にはのびしろしかないから、人生余裕っす」
世界を旅していたときに出会った若い日本人男性が言ってた。
なけなしのお金を持って、東南アジアで物価が安いからと豪遊していた彼は、お金がなくなったら日本で生活保護を受給しながら、やりたいことをやると余裕綽々に生きていた。

先日facebookで知ったが、宣言通り生活保護を受けながら、好きな音楽を自宅でずっと聞きながら毎日もんもんとしているようだった。生活保護を受けていると、ときどき日本にいる必要があるのと、渡航費を賄えるようなお金が十分にもらえず、ろくに海外にいけないと愚痴をこぼしている投稿をみかけた。

こういう例は枚挙に暇がない。「のびしろ」の使い方を間違っている、あるいはうまく使えていない人が本当にたくさんいるのを見てきたから、ぼくは「のびしろ」が嫌いでした。

でもやっぱり、言葉としては、非常に甘く美しいので、いよいよ自分も使いたいと思うときが来て。

いざ、自分が「のびしろ」という言葉を使い始めた時に、気付いたのね。

「悪いのびしろ」と「良いのびしろ」があるって。


使い方を間違え無ければ、ぼくは「のびしろ」という言葉が好きだ。

「良いのびしろ」は、自分にとって嫌いな欠点や不利を、ポジティブにふわりと作り替えてくれる。

いくらやっても、ぜんぜんできない、を「獲得ののびしろがある」
友達との関係値が浅い、を「関係にのびしろがある」
やりたいことがない、を「何にでもなれるのびしろがある」
大失恋をしてショック、を「幸せののびしろがある」

ネガティブな言葉をポジティブな言葉で言い換える、いわゆる「リフレーミング」の代名詞のような言葉が、この「のびしろ」なんです。
たった平仮名4文字で、簡単に自分に魔法をかけることができるんです。

でもやっぱり使い方を間違え無ければ、というのが、みそなんだと思います。

自分の力を過信してしまって、結局ものごとが上手くいかなかったり、周囲の人との関係性が悪くなってしまうことがある。
これを「ダニングクルーガー効果」っていうんだけど、この認知バイアスに囚われていないかを時々注意する必要があって。
それが出来ない人にとっては、諸刃の剣になり得る。

*認知バイアス:思い込み、先入観で合理的ではない判断をする思考の偏り


みんなには「のびしろ」をただしく使って欲しい。
ただしく使いことで、強力な武器になるし、人生の幸福度は爆上がりする。

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