仕事とボランティアの両立
認定NPO法人Kacotamで一緒にボランティアをやっている仲間のひとりが、「学業とボランティアの両立」について記事を書いていました。
僕も、自分なりの「仕事とボランティアの両立」について考えてみました。
普段は、食品関連の営業職として働いています。営業なので目標予算もあり、取引先との関係構築や分析提案も求められる職種です。
それでも、札幌在住自体は平均して週に3~4日はボランティア活動に参加していました。
仕事をしながら、継続して活動に参加できた秘訣を、3つ、挙げてみたいと思います。
社会人として忙しいから、ボランティアとしてなかなか活動に踏み切れない、という方への、少しでも参考になればと思います。
1.仕事をコントロールすること
活動のある日は残業できないので、残業できる日に残業する、が基本です。
幸いにして僕の仕事は、日単位で終わる仕事ではなく、週単位や月単位で進める仕事がほとんどなので、ある程度、期間のなかでコントロールができます。
1週間のなかで、仕事上でやるべきことと、活動に参加する日数のバランスを見て、活動のない日になるべく多くのタスクを処理するようにします。
今日活動日だけどどうしてもヤバそうだなという日は、朝早めに出勤して片づけることもありました。
この習慣を続けていくと、早く仕事を片付けるスキルが身についたり、タイムマネジメントの感覚が養われたりして、思いがけず本業にも大いに生きてきました。
営業職は終わりのない仕事(突き詰めればいつまででも成果を追求して続けられる)なので、プライベートで予定を入れることで、区切りの目安にもなって精神衛生上も良かったです。
2.周囲に理解してもらうこと
職場の上司には、ボランティア活動をしていることをきちんと話し、理解してもらうようにしていました。
同僚にも同様に、僕がプライベートで大事にしていることについては知っておいてもらいました。
そのため、17時にいそいそと帰る日があっても何も言われませんでしたし、活動日に急に飲み会に誘われても、堂々と断ることができました。
誰かに褒められたくてボランティアをやっているわけではまったくありませんが、職場の人からは「ボランティアしてるなんて偉いね」という評価なので、逆にそれをうまく利用して、活動を優先させることを理解してもらうことができたと思います。
※さすがに、リアル脱出ゲーム企画の問題文を考えるためだけに有給を取ったことは言えませんでしたが。
3.活動を楽しむこと
褒められたくてやってるわけじゃないと書きました。
その程度のモチベーションでは、仕事との両立なんて、僕は絶対にできません。。。仕事も嫌いじゃないので、毎日残業して営業成果上げた方が、よほど褒められますし。
純粋に、Kacotamの活動が楽しかったから。
そして、自分の活動に少しでも意義を見出すことができていたから。
忙しい時期でも、仕事と両立して続けることができました。
翌日のプレゼン資料が1ミリもできていなくても、最悪、次の日4時におきればいいやという覚悟でパソコンをしまって活動に向かう。
Kacotamにはそれだけの価値があると思いますし、その価値を見出すことができたということだと思っています。
※翌朝布団の中で、4時のアラームにたたき起こされたときの僕の後悔は、また別の話です。
万難を排してでも活動に行きたいという強い動機こそが、両立の最大の秘訣です。
余談
僕の1か月あたりのカコタム活動時間を計算してみたところ、多い月では、80時間を超えるときもありました。
本業をこなしながらの活動なので、カコタム活動をある種の「仕事」ととらえるなら、本業の残業時間(平均20時間)と合わせて、純粋に100時間以上残業しているようなものと言えます。厚生労働省の定める過労死ラインを大幅に超えていますが、まったく辛くはなく、むしろ生き生きとしていて健康だったなあと思います。
けっきょくのところ、稼働時間ではなく、「楽しんだもん勝ち」なんだなと思いました。