見出し画像

年末のご挨拶|演劇ユニットせのび

2023年の演劇ユニットせのびは
3月 若手演出家コンクール2022
   かながわ短編演劇アワード2023
5月 せんがわ劇場演劇コンクール
6月 せのびしていこうぜ!ずんだ姫子vsなまはげツアー〜あおい姫を救え!?〜
8月 演劇ユニットせのび第11回公演
12月 せのブル はじまりの回
というスケジュールでした。この間にも、各々の活動もありましたね。

若手演出家コンクール2022『アーバン』
かながわ短編演劇アワード2022『レーン』
第13回せんがわ劇場演劇コンクール『リバー』

今年の前半はなんといっても関東圏でのコンクール3連発でした。
初めての東京遠征となった「若手演出家コンクール」(3/2,4)、それから3週間後の「かながわ短編演劇アワード」(3/25,26)、約2か月挟んで「せんがわ劇場演劇コンクール」(5/21)

すべてに新作で挑むことになり、役者、スタッフ全員に大きな負担をかけることとなってしまいましたが、その分劇団員は数段成長することができました。
コンクール期間中は舞台美術だけでなく、演出の方向性についてまで一緒に相談に乗ってくださる、、だけでもなく稽古場まで貸してくださった袴田長武さんには、大変お世話になりました。
せのびの公演ではいつもお世話になっている照明の工藤雅弘さん、音響のMikieさんには、短い創作期間でプランを組み立てていただいたり、時には一緒に遠征もしていただきました。ありがとうございました。
3月の2本に出演してくれた狩野瑞樹くん、かながわ出演の菊池佳南さんにも、クリエイション現場で大きく助けていただきましたし、役者もたくさん吸収するものがあったのではないかと思っています。

全作品に出演した石橋奈那子、新沼温斗、若手コン出演の大和田優羽、せんがわ出演の佐々木玲奈は、まだ20代前半です。この経験をもとに、どんどん進んでいって欲しいです。
せんがわには、工藤早織も舞台監督として帯同してもらいました。とくに早織ちゃんは、夏の本公演や、年末の音楽イベントなどで大勢の人を回す現場でどんどん頼もしくなっていっているなと見ていました。
遠征中はみんなで一軒家を借りて滞在していたのですが、たくさん話す時間を持てたのもすごい良かったなと思っています。

『リバー』石巻公演時

6月には、髙橋響子と優羽ちゃんは『PEACOCK』という短編を。
『リバー』チームは「せのびしていこうぜ!ずんだ姫子vsなまはげツアー〜あおい姫を救え!?〜」(通称ずんだツアー)と、複数チームに分かれて創作をしていくことになりました。

『PEACOCK』では、戯曲の解釈に基づいて普段とは異なる演技体に挑戦してもらいました。
『リバー』では土地ごとに演出を変え、より柔軟に、その場に合わせて舞台に立つという経験ができたのではないかと。

『Home,sweet home.』のチラシは、『スコープ』シリーズでお馴染みのくまがいさん
いろいろな人たちの人生が舞台上で重なり合う、この作品の象徴的なシーン
小松くんに作っていただいた主題歌『流域』
とても素敵でした

そして満を持して8月に本公演でした。
「もりげき祭参加作品」ということもあり、盛岡劇場メインホール(500人以上収容のプロセニアム劇場)での上演となりました。
平日夜にも上演回を設けたく、火曜日にも劇団主催で劇場を借りたり、若者支援チケット「苗券」を導入したり、いろいろ挑戦してみた公演でした。
集客という点では苦しんだ部分も大いにありましたが、劇団の道を示すことができたと思っています。

創作としては、客演をお招きしての本公演は3年半ぶりでした。
学生の頃から尊敬する俳優の高村明彦さん、前回も出演いただいた及川麻紀さんに、野蛮なハローというバンドで活動をしている小松斗真さん。
皆さんそれぞれに作品を彩ってくださいました。
原乙葉も昨年12月グローブ以来の出演となりました。

『ト(゛)リップ』には、新沼温斗、佐々木玲奈、藤原慶が出演
旧石井県令邸は130年近くの歴史がある建物
その週の頭から会場入りし、クリエイション。読み合わせ中。

厳密には演劇ユニットせのびの公演ではないのですが、11月に上演した『ト(゛)リップ』は、来年以降せのびのレパートリーとして展開していきたい大事な作品になりました。
ふだんはプロデューサーとして公演を外側から見ている藤原慶も出演。いろんな衣装を着てもらいましたが、どれもノリノリでした。

三桜OG劇団ブルーマーさんと、せのブルの集合写真

ブルーマーさんとの合同公演「せのブル」は、昨年のミチゲキの時にお話ししていたことが実現した企画。
ブルーマーさんに対して、せのびも女性4人で、役者自身でクリエイションを行なっていくことをより強めて、創作を行いました。
いつもは物販周りで活躍してくれている岩山りなも、昨年の『ストア』以来の出演となりました。

他にも、盛岡市民文化祭では髙橋、優羽ちゃんが一人芝居に挑戦したり、早織ちゃんは海原の蛙どもの第二回公演で脚本・演出をするなど、メンバーそれぞれがいろんなところで活躍していました。

その中で、今年も新しいメンバーが1人増えました!

散々文中にも出ていますが、佐々木玲奈(ささきれな)です。
せんがわ劇場演劇コンクールの『リバー』から、翌月のツアー、そして8月の本公演に11月の『ト(゛)リップ』にも出演と、いきなり大車輪の活躍してもらいました。

玲奈さんは舞台に立った時の強さが魅力と思っています。既に自分の世界を持っているので、どんどんせのびでも発揮していってもらえたら嬉しいですし、そうなるように企画など進めていけたらと思います。

2024年のせのびは、夏頃に初めて自分たちが主催となる新作のツアー公演を行います。
場所は盛岡と神奈川です。どんな作品になるでしょうか。楽しみです。
気にかけていただけたら嬉しいです。

今年、いろんな場面でお世話になった皆様、ご観劇くださった皆様、応援してくださった皆様、誠にありがとうございました。
また、来年も僕たちらしく、楽しく、せのびしながら頑張っていきたいと思いますので、
また来年も、どうぞよろしくお願いいたします。

それでは皆様、よいお年をお迎えくださいませ。

演劇ユニットせのび主宰 村田青葉

いいなと思ったら応援しよう!