『タウン』レビュー 月輪 雫さん
みなさまお久しぶりです!
せのびのnoteです。
これまで『ストア』『タウン』『パーク』と上演してきた
せのびの『スコープ』作品群ですが、
今月の12月24日㈯・25日㈰に4作品目の『グローブ』を上演します!
これまでの『スコープ』ってどんな作品を上演してきたんだろう?
というギモンにお答えするために、
第10回公演『タウン』にて、レビュワーご招待をご利用していただきました皆様からのレビューをご紹介いたします!
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ペンネーム: 月輪 雫 さん
" 鼓動にも似たテンポで進む彼らの声。観客は手を引かれるようにして、あの街へと連れて行かれる……そんな風に感じるほど滑らかに物語が進み、気が付けばすっかりあの空気感の虜になってしまった。私はミチゲキで上演されていた「ストア」も観劇させていただいたのだが「え、ここそうだったの?」「ここからどうなっちゃうの!?」といった具合に、想像力が刺激されっぱなしである。この感想を書きながら余韻を噛みしめているのだが、本当に「楽しかった」という一言に尽きる。
全体を通して、あの時、物語の中で何が起きたのか、もし出会うはずのない彼らが出会っていたらどうだっただろうか――あの街で起きたり起きなかったりした、そのありえたかもしれない『空白』を埋めるように物語が進んでいく。結果、「目が足りない!全部全部見ていたい」舞台上にいる演者の一挙手一投足、視線に至るまで見逃すのはもったいない――そんな気持ちにさせられた。
個人的に好きな所は、過去と未来の同一人物が会話して同じような笑い声をあげていたり、街という空間にはいたけど当時会ったことはないキャラクターたちが「もし、私たち会っていたら仲良くなれましたかね」なんて会話していたりするところだ。それは実際にはなかった“異常”な事態だと作中でも言われているが、でも、観客たちの目の間でそれは起こる。ありえたかもしれないやり取りを温かな空気が包んでいて、そしてその中に隠される「謎」と呼んでも良い出来事。ぜひとも、そんな「優しさ」と少しの「異常さ」が同居する作品群「スコープ」を見てほしいと筆者は願う。
この感想を見てくれたあなた。パンフレットにもある通り、ここは“優しい想像力”を培養する場所。あなたの想像力や感覚を以て覗いてみてほしいのだ。
――あの優しい街の、彼らの物語を。"
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月輪雫さん、ありがとうございます!
引き続き、明日・明後日と『タウン』のレビューをご紹介いたします。
どうぞお楽しみに!
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【次回公演情報】
冬芽 Theatre Weeks 参加作品
冬芽Theatre Weeks week2にて上演
演劇ユニットせのび スコープ作品群『グローブ』
日時:12月24日㈯14:00/19:30
25日㈰11:00/15:00
会場:盛岡劇場タウンホール
脚本:村田青葉
キャスト:岩山りな、原乙葉、藤原慶、菊池佳南(青年団/うさぎストライプ)
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