『タウン』レビュー いぬ さん
みなさまこんばんは!
せのびのnoteです。
12/24(土)-25(日)上演のスコープ作品群4作品目『グローブ』まであと20日を切りました!
昨日に引き続き、第10回公演『タウン』にて、レビュワーご招待をご利用していただきました皆様からのレビューをご紹介いたします!
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ペンネーム: いぬ さん
"せのびの演劇を観るのはもうこれで何回目かわかりません、というほど観劇させていただいております。わかったり、わからなかったりしながら会場を後にするようになって、かれこれ五年になりそうです。どの作品を観ても度々思うのは、せのびはいつも誰かの「記憶」を中心に渦巻く物語を描いているな、ということ。今回の作品もそうでした。
きれいなのにちょっとこわいリズムがしばらく続いて、朝目が覚めるみたいにパッと照明が点く。まるで取り調べを受けているように淡々と、そして朗々と話していく姿に、どうしたって夢中になっていました。ひとりひとりの人生が過去、現在、未来から描かれていて、観劇中はたまに追いつけなくなっていましたが、整理していくとゆっくりつながっていく。そのつながる感覚が楽しいから、せのびの演劇が好きなんだよなといつも思います。
「すいません。でも僕は、ここにいなきゃいけないんです。」ここにいなきゃいけない、って思う時、あるよね。いやないだろ。呑気にテレビ観るな、警察を呼べ、おい、おい!!!と心の中で数回叫びましたが、ご飯食べてきますか、の言葉になんとなく安心した自分もいました。一家よ永遠に。
未来からしたらすっかり忘れてしまったことでも、現在からしたら大ピンチ。それは時に救いにもなるけれど、さみしいことでもあって。そんな絶妙な距離感にある「記憶」を、せのびはいつも掬い上げてくれるような気がします。
青葉さんの演じるお母さんって、なんでこんなにも良いんでしょうね。"
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いぬさん、ありがとうございます!
明日も『タウン』のレビューをご紹介いたします。
どうぞお楽しみに!
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【次回公演情報】
冬芽 Theatre Weeks 参加作品
冬芽Theatre Weeks week2にて上演
演劇ユニットせのび スコープ作品群『グローブ』
日時:12月24日㈯14:00/19:30
25日㈰11:00/15:00
会場:盛岡劇場タウンホール
脚本:村田青葉
キャスト:岩山りな、原乙葉、藤原慶、菊池佳南(青年団/うさぎストライプ)
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