積み木のしまい方から学んだこと
今、私のお腹ではすやすやと娘が寝ている。
自分の限界まで遊ぶだけ遊び、眠くなってぐずぐずし始めると私の元へやってきて、ひと暴れした後は、最終的にお腹の上で寝てしまうということが、最近はしょっちゅう。
本当ならこの時間を活用して、家事を済ませたり、一息カフェタイムにしてみたり、やりたいことはたくさんあるところなのだけど。
娘をどれだけゆっくりお腹から降ろそうにも、大抵起きてしまうので、娘をお腹にのせたまま、このあたたかい時間をnoteタイムにすることにした。
noteを読んだり、ふとした感情を下書きしてみたり。
先日、ハッとしたことをここに残しておこうと思う。
***
クリスマスプレゼント
先月、娘の初めてのクリスマスを迎えた。
私の母が、娘のクリスマスプレゼントにと積み木を送ってくれた。
元々、私も積み木が欲しいと思っていたところだったのたが「どんなのがいい?」と言うので、いくつかリストアップして、これが良さそうというものを相談した上で、希望の積み木をプレゼントしてくれた。
(娘が0歳だからというのをいいことに、完全なる親の希望になっちゃうけどね)
まる、さんかく、しかく、ちょうほうけい。
大きさも形は様々で、無塗装のものや色がついたもの、中にはシャカシャカと音が鳴る物なんかも混じっていて、全ての積み木を入れておける台車のような箱も付いた積み木セットだった。
自力で積み上げたりすることはできないが、がしゃがしゃ崩したり、カンカンと両手で打ちあったりと毎日楽しそうに遊んでいる。
この積み木の台車の底には、お片付け用のガイドがついていた。親の私にとっては、実はこれはかなり重要なポイントだった。
今は「ここにお片付けするよー」と声をかけながら私が片付けていっているのだが、形も大きさもバラバラで、そこらじゅうに散らばった積み木を片付けるのには、このガイドがあることが、わかりやすく且つ手早くしまえる仕組みだったからだ。
いつもと違うつみき
ある日の夜、ふと積み木が目に入った。
その日の積み木は、いつもと違っていた。
私は、普段からとびきり几帳面というタイプでもないのだけど。例えば、本の背表紙や、洗面所に置いてあるタオルの面の揃い具合、ボトルパッケージの正面の向きとか、はたまた四角いケースの中に入れてある物の入れ方とかとか………微妙に細かいけれど気になってしまうポイントがちょこちょこある。
まっすぐ、きっちり揃ってる、ものが好きなのだ。
だから【まるにはまる】を入れたいし、【しかくにはしかく】をいれたい。
でも。繰り返すが、
その日の積み木はいつもと違っていた。
明らかにガイドとは違う入れ方だったことにより、違和感を感じたのだ。
どうやら、帰宅後の夫が片付けてくれていたらしい。
私「あれ?つみき、片付けてくれた?」
娘はまだ1人でお片付けできないはずなので、明らかに夫だとは思ったが、一応聞いてみた。
夫「うん。入れておいたよー!」
私「ありがとー!いつもと違う入れ方だったから、片付けてくれたのかなって思って」(←これ、嫌味で言ったわけではないので、嫌味っぽくはないはず。笑)
夫「あー、うん!片付けられりゃーいいかなと思ってさー!」
私「(………!!!)」
そう…だ!その通りだ!
片付けられりゃー、いーんだよね!!
まる、さんかく、しかく
危なかった。
私のガチガチの思考を、無意識の内に教え込んでしまうところだった。
娘が少し大きくなって、自分でお片付けできるようになる頃、もし今回のきっかけがなければ「ここのガイド通りに入れてごらんー」って教えていたかもしれない。
でもそれって一つの方法なだけであって、夫が言うように片付けられれば、しまえれば、何だっていいんだよね。
まるのところにしかく、があったっていい。
ちょうほうけいにさんかく、があったっていい。
もちろん、ガイドの真似っこをして同じところに入れられるようになるのも大事だと思う。
でも、どうやったら全部しまえるのか、自分で考えるっていうこともすごく大切だ。
娘が、きっちり揃えたい性格なのか、大体でオッケー!な性格なのか、そもそも今後の環境により変化していくものなのかわからない。
いずれにしたって『こういうものだよ』と、親や周りの大人たちが教えていくのではなく、自分で考えて、自分で選択するようになっていくと、いいなと思った。
夫とは好きなものとかは似ているところもあるのだけど、こういう根本的な性格の違いは違って良かったなと思う。夫婦に限らず、人と関わるって自分だけの考えでは気が付けない価値観に触れられるから面白い。
子どもの物事の考え方って、親の影響が大きいと思うからこそ、これからどう伝えていけばいいのかって考えることが増えたのだけど、自分だけの考えじゃなく、家族や周りの考えをたくさん聞いて、いろんな思考を広げていけるといいな。
娘がついにお腹の上で、ごそごそ覚醒しだした。
積み木のしまい方から学んだこと、
これからにちゃんと活かしていこう。
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