やさしくあって、つよくなりたい
斉藤和義か!って言われそうなタイトルだけど、内容はたぶん少し違います。
で、本題。
「やさしいね」って言われることが昔から多かった。
やさしいって、ほめ言葉なのかな?
仕事でやさしいって、言われるとなんだか“仕事ができないね”って言われてる気がして、“何を言ってもわりと妥協(許容?)してくれるよね”みたいな風に言われている気もして、あんまり好きじゃなかった。
たしかに、何かを言われたとき“no”というのは言わないことにしている。noというと、相手のそれまでの過程を全てを否定するみたいな、次の可能性まで潰してしまうみたいな気がしてしまうから。
(だから、仕事が増えやすいし、納得いかない役回りにもなりやすいのだけど、これはまた別の話かも。)
もう少し言葉が巧みで、noと言った後にうまいフォローができる人であれば、そうならないのかもしれないけど。
自分の意志はあるけど、noとは言えず、強い主張もしない方。
何かに落ち込んでる人がいたら声をかけて。たとえ自分も一緒に進めなくなっても、その人が立ち上がれるまでフォローする。
自分にとってはベターでなくてもみんなが良ければいいかーと、時には我慢して。モヤモヤしつつも、そうせざるを得ない損な?性格。そう思いつつも、放っておけない自分いた。
できない人は置いてけぼり。先頭に立って、自分が良いように物事をぐいぐい進める。ついて来れない人は来なくていいよーって言えて、その人のことは気にしない。
世の中は弱肉強食。常に勝ちにこだわれ!
そんな“強い”人にひそかに憧れつつ、自分はなれないなぁと思ってた。
“強い”とは、そういうものだと思ってたから、強さとやさしさは相交えないものだと思っていた。
でも最近、やさしさと強さは両立するかもしれないと思い始めている。
やさしくてあたたかいのに強くてリーダーシップをとってくれる、そんな人との出会いがあって。
“やさしさは強さ”と言ってくれた。
人の顔色見て、やりたくないなーと思う仕事を周りと衝突が起きないようにするのも強さ。
時には、自分の身を守るために環境をガラリと変えたり、逃げるってことも、自分を大切にしている証で、それもまた強さであると教えてくれた。
やさしいリーダーになりたい、と話すと教えてくれた。
やさしいリーダーは、
仲間のミスや難題に、イライラしたり怒ったりしない。自分の感情を他人の言動や事象にコントロールされない強さがあるから。
やさしいリーダーは、“全てOK”するわけではなく、仲間からの要望が、共有する想い•ビジョンに沿っていないと判断された場合に、断固として否定できる強さがある。
法律や裏切り、逃げなどを見た場合は、誤ちを認めさせ、謝罪の言葉を発せさせ、チームワークを維持・復活させ、その個人の信頼をも必ずや挽回させる強さも必要。
と、教えてくれた。
やさしいのベースに強さがある。
強さがあるから、やさしくなれると言う方が適切なのかもしれない。
私が思っていた“強さ”とは、全然違う形の強さについて教えてもらった。
どんな時に、誰のために、何のために発揮するか、で強さの質が変わってくるのかもしれない。
自分だけのために、自分の意見を押し通すために、自分をおおきく見せるために使う強さと、
自分がやさしくあれるように守ったり、自己を抑え相手を認めて、その先に導く強さがある。
後者なら、やさしくつよくなれそうだ。
そんなことを思いながら、大好きな本『ぼくモグラキツネ馬』を見ていると、またひとつ素敵な言葉が見つかった。
やさしさに勝るものはない
すべての上にしずかに存在している
どんなもの/人にもやさしさは、存在していて、
その表現の仕方や強弱、見る角度によって見え方が変わる。
やさしさの使い方はその人次第。
それは何にも劣らず大事なもの。
やさしさのベースに強さがあって、想いがあって、
はじめて自分が目指す“やさしい”になれる気がした。
まだまだ道は長いけど、一歩一歩。
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