立川志の輔。
自分の落語好きの入口として、志の輔師匠がいました。
志の輔師匠の落語を知人よりCDを借りて聴き、気づけばyoutubeにもいろんな噺が上がっていて、素人ながらかなり聞き込みました。
いわゆるファンの1人です。
独演会もチケットを取る事ができ、2度ほど行かせてもらいました。チケットがとれない落語家としても有名なんです。
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先日ラジオにてキングコング西野氏が、映画「えんとつ町のプペル」の番宣で出演していました。
既に鑑賞し楽しめていた自分としては、キャスティングにおける志の輔師匠のエピソードがとても興味深く、そしてまた志の輔師匠のことが好きになってしまいました。
西野氏のコメント
25歳のとき、
次に何をしようかというと思っていた。
志の輔落語を見に行って
志の輔師匠のためだけに世界が回っているような感じがして こんな面白いものがあるんだ。感激、号泣して。
これが自分の面白いなんだ、ということを教えてくれた。
そうそう、納得、
志の輔師匠は落語はもちろん面白いのだが、独演会によってはオチも含めての舞台演出が施され、一種のエンターテイメントへと昇華されています。
そして西野氏は続けます。
こんな事が可能なんだ!
自分に希望という星をみせてくれた
星はあるよ、と教えてくれた
ブルーノという役、そのものだった。
(多少ニュアンス変えてますが。)
そして西野氏は志の輔氏に直談判
お願いするまで、4時間苦戦しながらも
最後にお願いする旨話をしたそうです。
志の輔師匠は答えます。
わかりました。
絶対やります。
こんなありがたい話をふってくれて本当にありがとう。
ただし…
ぼくは西野くんより先輩だから、アフレコの時に僕に気を使うのは何となく想像できる。この作品は西野くん、その周りのスタッフ、ファンの方が丁寧に育ててきた作品だからそこに妥協が1ミリもあってはいけないから、僕の能力が至らない場合は何度でもダメだしを出して下さい。それができないのであればお受けできません。
なんて、カッコいいのでしょうか。自分だけでしょうか。そう思うの。
作品を創り上げてきたものにしかわからない、つくった者、そして作品に対する敬意なのか。妥協を許さない伝統話芸の第一人者としてトップをいく人の言葉として、とても尊敬できます。
こういうのは聞いたことあるエピソードなのかもしれないけど、でもこの作品を観た時の感動はこんな人たちによって作られているという事実がプロフェッショナルとしてのこだわりを強く感じさせます。
志の輔師匠にダメ出しをすることのプレッシャー。10時間くらい収録して、師匠もう一回、みたいな事言いました。そういう約束だった。
あらためて、また志の輔師匠の落語を生で聴きたくなりました。あの映画のなかでのプルーノの語りもまた落語を聴いているような気持ちづした。
いま、公式チャンネルがあり聴けますよ。
期間限定です。まだの方は是非!