続けていくには、勝ち続けないといけない。
こんにちは。NO WAVE COFFEEの奥田です。オンラインでのコーヒー販売や、焙煎機のシェアサービス「シェアロースター」の運営、それからCAMPFIREのパートナーとしてクラウドファンディングの無料サポートを行なっています。
今日は勝ち続けないと好きなことを続けていけない。という話をしてみたいと思います。
先日、代々木上原にあるsioっていうレストランのドキュメンタリー映画を見てきたんです。
これがすごく面白くて、もめちゃくちゃリアルでした。僕もベンチャー企業で働いているのですが、スタートアップやベンチャーってこういう感じだよねって思いました。なんというか、sioを取り巻く光と影みたいなものが描かれていて、しかもそこに共感できる部分も多くあって。
「結果を出し続けないと、取り上げられてしまう」
「負けから学ぶことは少ない」
マッチョな言葉も、どんどん突き進む鳥羽さんと、現場や家族との間に溝が生まれていくところとかも、とてもリアルでした。
もう映画館では見れないみたいなんですが、また公開したらぜひ観に行ってみるのがおすすめです。最高でした。
特に印象に残っているシーンがあって、鳥羽さんというTwitterや、最近だとテレビにもよく出ているシェフがインタビューに答えているんですけど。
そのなかで「結果を出し続けないと、やりたいことも取り上げられてしまう」というようなことを言っていました。だからこそ、そのときそのときで全力を出し切らないといけないとも言っていました。
これを聞いたときに本当にそうだなと思っていて、僕も会社で新規事業の開発を任されたことがあったんです。
お手本にするサービスはあったんですけど、それでも事業スキームから料金設計、大方どういう戦略で勝っていくのかについては自分で考えてやっていました。
それから人手が足りなくなって、フリーランスの人を雇っていき、関わる社員も増えていきました。
結果的にどうなったかというと、そのサービスはあんまりお金が稼げないよねってことで閉じることになったんです。(すごくざっくり言っています)
その事業はいろんな人を巻き込んでいたし、僕にとって任されたミッションだし、僕自身のやりたいことにもなっていました。けど、最後はフリーランスの人や、サービスを使ってくださっていた方に頭を下げて、一人ずつ謝罪してサービスを閉じました。
「結果を出し続けないと、続けていけない」これを聞いたときに、僕はこのときのことを思い出しました。
コーヒーもそうで、いま一人でオンラインストアを開いているのですが、よく「お店は開かないの?」と聞かれることがあります。
たしかに僕もコーヒーショップは開きたい、というか開くことは決めているのですが、今すぐではないかなとも思っています。
それは確実に勝てる状況を作ってから出ないと、巻き込み事故が発生してしまうから。お店を作って、手伝ってくれる人が増えて、そのあとうまくいかなかったときに「さようなら」を言うのって結構つらいんですよね。
負けから学べることは少ない
鳥羽さんは映画の中で「負けから学べることは少ない」とも言っていました。
これはちょっと意外と思う方もいるかもしれませんが、僕はこの言葉もかなり印象的で。確かにそうだなって思ったんです。
負け方って実はわりと共通しているというか、再現性が高いというか、「こうしたら上手くいかないよね」って同じ競技をしていたら誰にでも当てはまることだと思うんです。
そしてだからこそ、競技をやる前の事前のリサーチでわかることだし、経験してみてわかることはその悔しさだけで、そこから学べることのほとんどは事前リサーチでわかっていたことだったりします。
一方で勝ちから学べることは多くて、コーヒーで言ったらこの焼き方をしたらこんなに美味しくなるのかってわかったら
ほかの豆も同じように焼いてみようとか考えられるし、そこに辿り着く前の道のりがすごく自分にとって勉強になります。
SNSでも、1回バズったらバズる感覚がわかってきて、1回目より2回目のバズのほうがハードルが低いと思います。
さいごに
NO WAVE COFFEEの事業なんて、まだ本当にひよこ、というか全然たまごです。
ある程度の売上は立っていますが、もっとシビアに考えていかないと、美味しいコーヒーを提供し続けることができません。
今新しい商品を作ろうとしていますが、作ることだけでなく、どうしたら売れるかも考えていかないとなと、改めて感じました。