【タスキ】秋田に戻って事業承継します④秋田と私
「家業は継ぐけど、特別秋田が好きな訳じゃない。」
これは私の若い頃の定番フレーズで、いろんな人に言っていたような気がします。大学から東京に行き、社会人になってからより強めのトーンで言ってました。
「閉鎖的で新しいものを嫌う風潮が嫌だ。」
そんなことも言ってました。
でも、最近思うようになりました。自分は秋田そのものがどうこうではなく、その当時の思い出に引っ張られていたのではないか?と。
秋田にいた当時良い思い出もあったんですが、自分の中ですごーく苦い思い出があってそのインパクトが強く、ずっと引っ張っていました。女々しくてつらい。
他方で東京で心から腹を割って話せる友人に出会えたこと、仕事上尊敬する上司、先輩に会えた経験から相対的に地元を下げていた面もあるなと。
そうやって改めて考えてみると、自分は特に秋田が嫌いって訳でもないなと思うようになりました。そう思うようになったのは大きく2つ。
1つは家族の存在。
家族の話はまた書きますが、妻の掛けてくれた言葉にすごくハッとしたのが私の中では特に大きかった。
もう1つは仕事で秋田に行けたこと。
今まで秋田に行くのは盆、正月等のプライベートだったので、仕事で行ったのはこの会社が初めてでした。その時に地元で仕事が出来ることが少し誇らしかった。仕事という面から地元に行けたのは大きな経験でした。
そんな訳で、冒頭のようなネガティブさは今ないんですが、一方で地元のために頑張ろうというのがモチベーションになるタイプでもないんです私。
もちろん地域で仕事をする以上、その地域に貢献という側面はあるんですが、それは結果として地元に地域貢献出来れば良い、という派です。それ自体は目的には来ないかなと。
まず大切にしたいのは目の前のお客様、従業員、家族で、そのためにももっと付加価値の高い会社にしていきたい。そうして会社が成長することで結果地域に貢献出来ていれば良いなと。
事業そのものもそうですが、雇用や納税っていう割と当たり前に大切なことをまずやっていきたいなと思ったりしています。
これから秋田でどんな人に出会ってどんなことが出来るのかと思うとかなりワクワクしてたりします。