【タスキ】入社10ヶ月の振り返りと期末と35歳
ただ、それはいろいろ試してみないとわからないですよね。だから打席に立っていろいろな球を打ってみて「なんかオレ、ほかの人みんなが空振りする外角低めのスライダーを自分だけうまくちゃんと引っ張れるんだよね」というのがわかってくると、そのあとからはもうそこの球だけ狙ってスイープしていく感じになる。
「仕事ができる」とはどういうことか? 楠木建 山口周 P118~119
今月期末です。少し早いですが振り返り。また、今週誕生日を迎えましたので35歳の節目についても併せて書きます。
・目よ、泳げ。そして、カツカレーを得よ。
すみません。先に言っておくと見出しと内容がいまいちリンクしないのですが、このコピーすごく好きで使ってしまいました。元ネタはしりあがり寿さんと糸井重里さんの対談です。(これがまたいい対談なんだ。)
このコピー使いたかったのは目よ、泳げ。の部分なんですが、皆さんは仕事で目が泳いだり、冷や汗かいたりしてますでしょうか。ある程度の年齢になり、経験も増え、肩書も付き、なんとなくうまくカタチに出来ることに慣れていませんか。
いや、すみません。それ全部私です。
最近どうにもモヤモヤ感があったのですが、その正体とは“10ヶ月経つのに会社の全体像が上手く掴めないでいる”というところに落ち着きました。
入社して10ヶ月。主にやっていたのが経理等のお金関係と自身の不動産鑑定業の立ち上げです。自分で言うのもなんですが、この2つに関しては何とかカタチにしてきました。でも、それって部分的な感が否めない訳で、事業を引き継いでいるという感覚がずっと得られずにいたんですね。
もともと経営というのは「担当がない」仕事ですね。そこに「経営者」と「担当者」の違いがある。
「仕事ができる」とはどういうことか? 楠木建 山口周P91
「私の仕事はここからここまでで、KPIはこれなのでいつまでに達成します」という担当者の仕事は、どうしても全体感に欠ける。
「仕事ができる」とはどういうことか? 楠木建 山口周P109~110
上記は冒頭の書籍からの引用ですが、私がやっているのは担当の仕事の域を出ていないなと。
でも、経営者になろうという人間がそれでいいわけがない。どこかで看板事業にも入り込まなきゃいけないし、目が泳ごうとも冷や汗をかこうとも新しい分野に踏み込むことが必要だとずっと感じていました。
そして、今月初めて看板製作の現場打合せに行ってきました。
・現場にいちばん近い社長でありたい
これは豊田章男氏の言ですが、豊田社長は現場を非常に大切にされている方のようです。一方で、当社社長は私に対し、看板業に関与させたくないという節がありました。その経緯は長くなるためここには書きませんが、私の考えは逆で、現場にこそヒントがあると思っていました。
豊田は現在、副社長の小林を先頭に、鉛筆1本にまでこだわるムダの排除の意識づけを進めている。彼がこだわるのは、自ら現場に行って、社員と会話することだ。
「現地現物というトヨタ用語ではありませんが、肩書がどうあれ、現場で話をするのがいちばん早く解決するんです」
豊田章男 片山修 P205
さて、いざ現場の打合せに行ってみるといかに自分が自社の事業を知らないのかを思い知りました。建設業者の監督さんとの打合せでは、質問に答えられずしどろもどろ。戻って確認して回答するという新社会人かと突っ込みたくなるクオリティでした。
ある意味望んでいたことですが、目は泳ぎ、冷や汗をかき、おまけに恥もかいて、気持ち的には悔しさで一杯になりました。こういう経験は久し振りだったように思います。
ただ同時に、机上でうんうん唸っているより現場を見る方がリアルな情報が得られるということを改めて理解出来ました。
・スイングしなけりゃ意味がない
さて、これもジャズの意味でなく使いますが、来期は看板の事業の方にフルスイングしていきます(野球的なスイングの意味合いで)。
冒頭の引用にもある通り、まずは打席に立つ、そして来た球を打つということをしなければ自分の得手不得手も分からないと思うんですよね。
アトツギ界隈非常に盛り上がっていると思ってまして、新規事業や他社とのコラボもよく見聞きします。そこで焦る気持ちもあるんですが、まず自社を深く知りたいという気持ちが先に来ています。
周りを見ているとつい気が急いてしまったり、多くの人との繋がりを求めがちな部分ってあるような気がします。少なくとも私はそうです。でも、まずは自分の仕事の力を高める。そして、いい仕事をすることでいい関係性を築いていくそういうことがとても大切だと思うんです。
この言葉はすごく痺れました。
35歳、いい節目の年になりそうなので今後も一生懸命やっていきたいと思います。差し当たっては来期にいいスタートを切れるよう6月残りの期間も頑張っていきます!