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【シゴト論】ツボの心得
先日、東京に行きブライダルフェア2件に足を運んだ。神前式が僕らの共通の希望だったので、割と老舗の式場を見て回った。
1件目は誰もが知っている有名な会場で、神殿や建物は歴史があり、厳かだった。THE日本の伝統的な結婚式という感じ。1件目を終了した時点での心証はまずまずっといったところで5点満点中3.5点くらいのイメージだった。
2件目も非常に有名な会場で、こちらもいわゆる老舗会場のイメージが僕にはあった。ところが、このイメージは随分と覆された。
結論からお伝えすると2件目の会場に決定したのだけれど、その理由は僕らのツボを突かれたというところに尽きる。
まずヒアリングが丁寧だった。式場に求めるものや大切にしたいところ等アドバイザーの方が深掘りしてくれた。
その上で会場全体を見学したのだけれど、このアドバイザーの方が自分の職場をとても愛しているのを感じた。他の何人かのスタッフにも会わせてもらったがその印象は変わらなかった。
また、一つ一つにカスタマイズの精神があった。料理もオリジナルのものが提供出来たり、持ち込みも無料であったりかなり融通が利く。
伝統的でクラシックな部分と革新的で新しい部分、その両方が上手いバランスで成り立っていたように思う。
古くから伝わってきたものを反映した安心感と新しいものを取り込む柔軟さ、そういったものを自分たちも求めていたと話を聞いて思えた。
実際、僕らも事前に自分たちのツボを正確に把握していた訳じゃない。様々な話を様々な角度でされることで自分たちのツボに気付いたというのが正しい。
仕事において、お客さんのツボを完全に把握している場合の方が稀な気がする。仮説を立て、その仮説に対してアクションを起こして、ツボを見つけることが大切なんだなと感じた。
結婚式まではおよそ1年の時間があるが、しっかり準備に励みたい。