【徒然】持ち家と賃貸どっちがお得かは得をどう見るかだと思う話
最近家を買う相談をよく受けます。マンションから戸建から、中古新築建売注文と様々です。私は仕事上不動産は見るものの、レジ系の売買そのものはそこまで精通していません。
ただ、「今の家賃を払ってる位ならローン組んで同じ額払う方が云々」ってのは本当によく聞いて、首を傾げることもあったので自分の私見を書こうかと思います。
ちなみにいくつかブログとかも読んでて私が最も共感したのはケビン松永さんという方の以下の記事です。
賃貸vs持ち家 結局どっちにすれば良いのか!?自分のアタマで考えてみる
私の持論を言うと、得をどう見るか、要は価値観の話だと思っています。
いろんな方の話を聞いていて多いのは、
・価値観の擦り合わせをしないまま金銭面のお得のみ検討している。
・所有と賃貸の特性を意識していない。
この辺りが多いかと。以下で書いていきます。
・価値観の擦り合わせをしないまま金銭面のお得のみ検討している。
私は住まいというのは基本的に生活に対する価値観を反映するものだと考えています。
例えば堀江貴文さんはホテル暮らしをされています。私個人としてはホテル暮らしとか絶対に嫌ですが、堀江さんの主張を読んでいるとなるほどそれならホテル暮らしが合っているんだろうなぁと思えます。要は価値観と住まいが一致している。
これは少し極端な例にしても、世に出ている大半の持ち家VS賃貸論争はコスト面からのアプローチに終始しています。高いか、安いか。
(ていうか結局結論の出る話じゃないから毎回特集組むと思うんですけどね。シミュレーションの前提数値によって結論変わるし。)
勿論大きな買い物になるし、今後空き家が増えていくのは確定しているので、コスト面を慎重に考えるのは大切です。
ただ、自分の家があることによって幸福度が増すとか、広い家に住むことによる開放感とか、安心感とかあまり定量化出来ない側面も大いにあると思うんですよね。
そして、これは定量化出来ない以上、画一的ではない価値観の話になってきます。だからお互いどんな価値観を持っているのかご家族で話してみることをお勧めします。
我が家でも少しずつ話をしていますが、妻が「リビングを通過して各部屋に行けるようにしたい」と話していたのは新しい発見で意外と楽しかったんですよ。
価値観の擦り合わせをご家族で話してからコスト面に入っていく方が私は建設的かなと思っています。
・所有と賃貸の特性を意識していない。
ここからはほぼ参考なんですが、冒頭の「今の家賃を払ってる位ならローン組んで同じ額払う方が云々」にまつわる話です。
要は所有と賃貸って違うよって当たり前の話なんですが。
賃貸の場合、月々家賃を払うと思いますが、毎月の家賃のためにローン組んでる人ってあまりいないんじゃないかなぁと思います。
基本は月々のお給料から家賃分を引いて、その他を生活費に割り振りしてってやってるんじゃないでしょうか。我が家はそうです。
ただ、これが所有になると基本は現金一括で買う人はいないので、住宅ローンを組むことになると思います。
やや乱暴な例えですがローンはキャリアの携帯みたいなもんで、今手元にあって使ってるけど、解約となれば残ってる端末の代金を払わなきゃいけない。同様にローン払えなくなったら、今住んでる家を売っ払ってでも残りの借金を返さなきゃいけない訳です。
こうしてローンを組むこと自体を、大きな借金を抱えて怖いと見るかレバレッジを効かせられてお得だと見るかもまあ価値観なんじゃないですかね。
一方、ずーっと賃貸って方もいると思いますが、オーナーサイドで考えた時に年を重ねると自然死リスクとか出てきますから借りづらくなることも想定されます。
他にも分譲マンションと賃貸マンションを比べると建物のグレードは前者が高いとかもありますし、要はその権利形態で特性が異なる場面は結構ありますよってことはお伝えしたいですね。
まとめ
長々書きましたがコストも大事だけど、価値観の擦り合わせって本当に大切です。それは家に限った話ではないですけどね。
あと、最後になりますが2020年以降に地価が暴落する云々とかよく言いますが、本当に将来のことなんて分かりませんからね。どちらかと言えばご家族のタイミングを優先することをお勧めします。
センセーショナルな見出しは目を引きますが、根拠のないとんでも記事も結構ありますから。ファクトを押さえて判断するのって本当に大切だなぁと感じる今日この頃です。