【タスキ】入社1ヶ月の振り返り
9月より正式に家業に入社しました。肩書は専務取締役とこの上なく立派ですが、ハッキリ言って右も左も分からないペーペーです。
ただ、こういう肩書を頂いていることや、役員として経営に関与する立場から考えると、言い訳は1ミリも出来ません。大事なのは結果、やるしかない!
さて、入社して丁度1ヶ月。主にやってたのは鑑定部門の立ち上げと、既存事業の経理事務です。少し汎用性のある話も書ければなーと思うんですが、ポイントは以下2つにしたいと思います。
その1、ゼロから始めることについて
その2、入金が気になる話
では、早速書いてみます。
その1、ゼロから始めることについて
前職まで私が勤めていた不動産鑑定会社は業界的には4~5番手の位置で、基本は営業して取った仕事を外注するのがメインのビジネスモデルでした。
(ちなみに業界の方はこの説明で大体どこの会社か分かるという笑)
勤務していた時には評価書のスペック感とか営業に関してとか、もっとこうしたらいいんじゃないかと思っていたし、上長に提案したりしていたんですね。かなり自由にやらせてもらっていましたが、不満を持つ部分もあったのが正直なところです。
で、この1ヶ月。自分は随分整った環境で仕事をさせてもらっていたのだなぁと実感しました。
至極当然の話ですが、ゼロから立ち上げる時、決めるのは全て自分です。決める時には、リスクも当然検討するし、そのためには一つ一つ調べなくてはならない。
例を出すと住宅地図。これまで私は評価書作成の際に社内で提携している会社のサービスを利用していました。恥ずかしい話ですが、地図に係る権利について調べようとも思っていなかったんです。「会社で提携しているサービスだし、権利面も問題ないだろう。」その程度でした。
けれど、自分でやる場合はそうはいかない。
以前の職場で提携していたサービスは自分一人で使うには割高で、別のサービスを検討しなきゃいけない。Google mapは無料だけど、著作権とかの権利関係ってどうなってたっけ?と、今までスルーしてたとこで立ち止まって調べて検討して意思決定して…
全然違うなぁって。
(ちなみに最終的には複製許諾証付きのゼンリン住宅地図を使っています。)
私の場合は部門の立ち上げなので既存事業に助けられていますし、立ち上げ時はかなり恵まれていました。ゼロから始めるというのもおこがましいくらいで、本当に自分の力で全て立ち上げて来た方たちへのリスペクトが止まりません。
とまあ、大変っぽい雰囲気を醸し出していますが、実のところ何もないところから立ち上げていくのは非常に面白いです。シムシティ感。やってないけど笑
本当に自分でやると隅々まで調べたりグリップしなければ話が進まなくなるので当事者意識という言葉を持ち出すまでもなく、もう完全なる当時者です。それに対する好き嫌いはあるでしょうが、少なくとも私は今そういう状況に面白みを持ってやれています。
その2、入金が気になる話
初めて経理絡みの仕事をやっています。今まで比較的規模感の大きい会社やら、支店だったため経理部門が本社に集約されていたやらで、あんまり直接的に関わってなかった気がします。
日々小口現金の残高を調べたり、現金出納帳に記録を残したり、否が応でもお金の流れが気になります。残高もしっかり見えるし。
で、この度幸いにも鑑定の方でお仕事が入りました。立ち上げ間もなかったので今月は売上を見込めないという計画だっただけにうれしかったですね。部門立ち上げの初期投資でそれなりに費用も掛かっていたので、少しでも売上に貢献出来るのはうれしいなと。
ただ、ちょっと今までと感覚が変わってきました。
とにかく入金が気になる!
直近の前職で言えばベンチマークは売上予算の達成で、見ても営業利益ベースでの黒字化が目標でした。だから、成果物と請求書を送れば売上自体は立つのでそっちに目が行っていて、回収については遅れた時に経理から言われて初めて気付く位の感覚だったんですよね。
ところが最近は当座と現金を目にしているので、入金が気になるし売上が上がっても回収出来なきゃ意味がないという感覚が非常に強くなりました。
キャッシュが大事という話はよく聞くけれど、実感として持てたのはこの一ヵ月の変化だなぁと思っています。
まだ、始まったばかりで他にもいろんなことはあるのですが、また自分の振り返りと備忘録的にここに残していきたいと思います。