【シゴト論】鑑定士になって1年が経ちました
鑑定士の研修申込みに当たって、ふと会員証を見たら登録年月日3月13日とありまして、ああ1年経ったのかと。折角なので1年を通じて感じたことを振り返ってみます。
感じたことをまとめてみると以下のような感じです。
1、資格を得ることでフィールドが広がる
2、やっぱり場数を踏むのが大事
3、事前情報はアテにならない
4、この仕事についてとこれから
1、資格を得ることでフィールドが広がる
イメージはHUNTER×HUNTERのハンターライセンスなんですよね。それがあることで得られる情報や行ける場所、出会える人なんかも増えます。
HUNTER×HUNTERより引用。こんなに権限ないですけどね笑
例えば、鑑定士協会の研修は割と重宝していて、最近はe研修もあって便利です。他にも鑑定士限定で行われる研修や協会主催の集まりとか、行ってみると学びがあって面白いです。
あとは、私はもうそこそこの年に入ってきてるのですがこの業界内では圧倒的に若手です。なので鑑定士ということでお客さんに一定の信頼を持ってもらいやすいのは一つメリットかなと。
周りでは米国不動産鑑定士にチャレンジする人や補助者経験が長く、取ったと同時に独立する人、別業界への転職等々、その資格を上手いこと活用している人が多い印象です。
いずれにせよ多かれ少なかれ何か出来る機会は増えるしその範囲も広がるので、あとは取った人がどう活かすかって感じですかね。
2、やっぱり場数を踏むのが大事
鑑定士になって最初に決めたことは「自分から仕事を取りに行く」「仕事を断らない」ということです。
とにかく最初に一定量の負荷を掛けた方が、結果として効率も良くなるし、何よりうだうだ言っても何も生み出さないので、とにかくやってみて考えるってのが良いなと。泥臭くいこうと。
そんなスタンスでいたところ、案の定他には振りづらいややこしい案件とか納期が異様に短い案件等々、まとめると面倒な案件が私のところに舞い込んできました。
舞い込んでくるのはありがたいんですが、こういう時最も大切なのは受けた仕事をキッチリやり切ることと思っています。絶対納期に遅れない。クオリティを担保する。
当たり前と言えば当たり前ですが、やっぱりとても大切で。
経験を自分の肥やしにするだけじゃなくて、周りからの信頼の積み重ねにする。それって結構大切なんじゃないかと思うんです。
だから、経験と信頼の積み重ねのため、このスタンスは続けていこうかと思っています。
3、事前情報はアテにならない
私は鑑定士になる前、ネット等で鑑定士の情報を見ていましたが、その殆どがネガティブな類のものでした。
また、フワッとした今後は鑑定士はこうあるべきだ論とかも書籍等を通じて得ていました。
けれど、実際に現場に立ってみると見える世界は全然違うんですよね。ネットの情報はかなりムラがあるし、書籍にもある程度のバイアスがある。
信頼出来る情報は信頼出来る人同士の繋がりで生まれるんだなぁと思いました。特に不動産は基本的に知ってる人の間で情報回りますし。
よく不動産テックが上手くいかないというのは、エンドの側に立ち過ぎて、不動産業界の生っぽい部分を汲み取れてないからかなぁなんて思います。OYOがどうなっていくかは興味津々ですが。
だから、やっぱり現場に立つのは大事です。踊る大捜査線でもそう言ってたし!
4、この仕事についてとこれから
「鑑定士の仕事って何やってるの?」割とよく聞かれます。イメージは湧きづらいですよね。
仲介とかに比べればダイナミックさはないし、士業で見たら弁護士や会計士程メジャーでもないし、まあ地味だし知ってる人少ないし笑
でも、私はこの仕事結構好きです。
この仕事って、答えを出すこと自体が仕事だと思っています。
正解のないものに答えを出す。不動産の売買は極端な話1円だろうが1億だろうが当事者の意思が優先されますから、定価のないメルカリやってるようなもんです。
その定価を出してみようというのが、鑑定の成り立ちとしてある訳で。怖さと難しさもあるけれど面白さもまたあります。
だから、これからも場数をこなして挑戦していきたいなと思います。少し先の話もいろいろあるのですが、それはまた今度の話として。
さあ、年度末!バタバタですが明日もビシッとやっていきましょう!