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【タスキ】秋田に戻って事業承継します③秋田に戻ってなんとする?

私の実家の家業は屋外広告業、平たく言えば看板屋です。ロードサイドでよく見るディーラーや店舗、スーパーや金融機関等の看板を製作しています。

実は先日数日程秋田に帰り、半日職場体験をしてきました。工場を見学し、設備の説明を受け、依頼~製作までのフロー等大雑把に説明を受けました。

まあ、全然分からない。ということが分かりました。

家業とは言っても、現場で働いたこともなければ、近しい業界にいた訳でもないのでそれはまあ仕方ないと割り切ってはいるんですが。じゃあ、秋田に戻ってからはなにをするか?

結論から言えば、半年ROMってみようと思っています。

この言葉は前に【珠玉の一冊】静止力と使える弁証法と私の宣言の話に書いたえらいてんちょう著「静止力」から取っています。(ROMるとはネットスラングで掲示板で読む専門の人のことを指します。この文脈では一定期間その動向に注視するくらいのイメージで使ってます)

私、秋田に帰ってからやりたいこと、たくさんあります。構想も理想もあるけれど、それ今のところ全部自分視点なんですよね。多分これだとうまくいかない。

前回まで後継者も意志を明確に持つべきだって散々書いてきましたが、その意志が独りよがりであってはいけないと思うわけです。

私は分野として鑑定がメインですが、不動産業界の動向も関連はあるのでよく見ています。で、結構な頻度で不動産テックがスケールしないとか、お星さまになってしまったとか、そういう話を見聞きする訳です。

そういうケースでよくあるのが、現在の業界を真っ向から否定する論調です。「仲介手数料が~」「既存の業界のしがらみを~」「ITの導入により非効率な部分を~」...etc

確かに、非効率や無駄な面に関してそれを是正していくのは必要だし、素晴らしい行為だとは思うんですね。でも、一方でその新しい価値観を推している人たちの否定している部分が業界の肝になっているケースがあるんじゃないかなとも思うんです。

要は、ビジネスの勘所をミスってんじゃないかと。

不動産テック関連でも上手くやっている会社はこの辺りのツボをちゃんと押さえている印象があります。業界の慣行にも詳しく、既存業者との付き合いもしっかりやっている。そして、その上で新しい価値を提示している。

こういうのを見ていて半年程ROMる。最近巷で流行ってるワード風に言うと「静観」が必要なのかなと。(なんか失敗しそうに聞こえる笑)

これは鑑定についても一緒です。例えば都心の鑑定会社と地方の鑑定会社は求められるものも、依頼者も、その内容も何もかも違う訳です。

でも、地方に来たからと言って、都心で培ったルールを振りかざして、ローカルルールを無視して合理性ばかりを追及した行動を取って上手くいくかと言えばそうではないと思うんですよね。

率直に言ってそんな奴かわいくないじゃないですか。ビジネスはシビアだけど、人間がやるものだからかわいげもまた大事と思います。

と、いうわけでまずは半年。ROMりながらも自分の足元を固めるという動きをやっていきたいなと思います。

次は事業承継と地元の話を書きます。

#タスキ #事業承継 #アトツギ #地方 #秋田

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