幸田 露伴
本名;成行(しげゆき)
号;蝸牛庵*
江戸武蔵国 下谷(したや)三枚橋横丁(現 東京都台東区上野)生まれ。
中編『五重塔』は、1892(明治二十五)年の小説である。最初、新聞『国会』に連載され、同年『小説 尾花集』(青木嵩山堂)に収録される。
文語体で書いた最後の文人。擬古典主義の文学。尾崎 紅葉(硯友社(けんゆうしゃ)の人々)とともに「紅露時代」と称される時代を築いた。西鶴や近松 門左衛門の再発見。
* 露伴は、自分の住居を転々としたが、「蝸牛庵(かたつむりの家)」と呼んだ。東向島にあった借家住まいは、明治村(犬山市)に移築されている。
1899(明治三十二)年、三十二歳
十一月から十二月にかけて、評論「一国の首都」を『新小説』に発表。
翌々年の明治三十四年二月に続稿。
『水の東京』所収
『天うつ浪(そらうつなみ)』(1905)
1919
『露伴評釈 芭蕉七部集』(中央公論社)
[主な作品]
現代日本文學大系 4 幸田露伴集
一口剣(いっこうけん)(1890)
『運命』
蒲生氏郷
観画談
幻談
『五重塔』
骨董
対髑髏 ( たいどくろ )
辻浄瑠璃
土偶木偶(どぐうもくぐう)
野道
ひとよ草
貧乏
風流仏(ふうりゅうぶつ)
二日物語
望樹記
雪たゝき
夜の雪
『連環記』
六十日記
『新日本古典文学大系 明治編 22 幸田露伴集』(岩波書店, 2002)
新浦島
硯海水滸伝
対髑髏(縁外縁)
艶魔伝(風流魔・風流艶魔伝)
毒朱唇(どくしゅしん)
突貫紀行(とっかんきこう)
風流悟
風流艶魔伝
風流仏
風流魔
露団々(つゆだんだん)(1889)
その他
平将門(たいらのまさかど)
風流微塵蔵(ふうりゅうみじんぞう)
小森 陽一『(読み直し文学講座) 樋口一葉、幸田露伴の代表作を読み直す』(かもがわ出版, 2020)